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食と体調管理

「出していただいたものは残さず食べる」「貫いてダメなら勇気を持って他の道を」J1最多得点者・大久保嘉人流が伝える食とサッカー哲学

サッカーダイジェスト編集部

2022.05.01

2021年限りで現役を引退した大久保嘉人さん。現在は幅広い分野で活躍する・写真:事務所提供

2021年限りで現役を引退した大久保嘉人さん。現在は幅広い分野で活躍する・写真:事務所提供

明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第18回となる今回、登場いただいたのは、昨年現役を引退した元サッカー日本代表FWの大久保嘉人さん。20年間のプロキャリアで、積み上げたJ1通算ゴール数は歴代最多の「191」。身体が小さかったという大久保さんがなぜ日本サッカー史に名を刻む選手になれたのか。その一つの要因は、独自の哲学、サッカーの向き合い方にありました。

  ◆   ◆   ◆

――昨年限りで現役を引退。今年は多くのメディアで嘉人さんの姿を見ています。忙しい日々を過ごされていると思いますが、新しいフィールドでの活動はいかがですか?

「お陰様で多少慣れてきました。面白いですよ。今までは練習をして家に帰って、まとまった時間もありましたが、今は色々、お仕事をさせていただいているので時間の使い方が変わりました。常に動いていられるので自分は好きです」

――バラエティでの大活躍にも驚かされています。

「ありがたいことですよね(笑)。でもまだ自分は新人なので(笑)」

――引退後、身体は定期的に動かしていますか?

「いや、運動することはほとんどなくなり、生活はめちゃくちゃ変わりました。選手の時は当たり前ですが身体を動かす分、お腹が減ってご飯をたくさん食べていて、食べすぎも良くないのでセーブしていた部分もあったのに、今はあまりお腹が減らなくて。食べる量も少なくなりましたね」

――ボールを蹴りたくなることは?

「蹴りたいとは思わなくて(苦笑)。でも、子どもたちもサッカーをしているので一緒にやったり、友人がフットサルに誘ってくれたり。時間がある時は蹴っていますよ」

――C大阪で過ごした現役最終年は、大阪へ単身赴任していましたが、三男の橙利(とうり)くんの希望もあり、2人で生活していました。その際には主夫として(書籍「俺は主夫。職業、現役Jリーガー」も刊行)、2人分の食事も用意されていましたが、料理はこれまでもされていましたか?

「いやいや、まったく(笑)。去年は時には外食したりしていましたが、多少なりとも料理をできるようになったかな、とは思っています。まずはお腹いっぱいになれば、くらいの感覚で(苦笑)、野菜は食べたほうが良いとは思っていましたが、栄養のことなど細かなことはそこまで考えられなかったですね」

――ただ改めて主夫生活は発見の連続だったはずです。

「自分も成長できましたし、楽しかったです。改めて奥さんや家族のありがたみも分かりました」

――幼少時代の話も訊かせてください。ご飯はよく食べる子どもでしたか?

「いや、あまり食べなかったですね。好き嫌いはなかったのですが、ご飯よりお菓子が好きで(笑)。記憶が曖昧なところもあって、この間、お母さんに訊いてみたんです。やっぱり『そこまで食べてなかったね』と言っていました。練習終わりにお菓子を買って帰ったりしちゃって(笑)。でも作ってもらったご飯は残さずに食べていましたよ」

――好きな料理はありましたか?

「大久保家は肉より魚が多かったかな。だから煮つけとか。甘じょっぱくてご飯が進むんですよね」

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