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格闘技・プロレス

世界屈指のレジェンドに匹敵? 井上尚弥の階級上げに米メディアが期待「イノウエならパッキャオに近づくのも可能か」

THE DIGEST編集部

2022.07.11

世界屈指のタフさで知られるドネアでさえも打ち砕いた井上尚弥。その破壊力に海外メディアも高く評価する。(C)Getty Images、(C)AFP/AFLO

世界屈指のタフさで知られるドネアでさえも打ち砕いた井上尚弥。その破壊力に海外メディアも高く評価する。(C)Getty Images、(C)AFP/AFLO

 敵なしの強さを誇る“モンスター”は、いったいどこまでスターダムを駆け上がるのか。WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)に対する注目度は日増しに高まっている。

 現在28歳の井上は最盛期にあると言っていい。去る6月7日に行なわれた前WBCバンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦では、相手に「これまでに受けてきたどんなパンチよりも(対応が)難しかった」と言わしめた破壊力抜群のパンチで、わずか264秒でのTKO勝ち。あらためて力強さを世界に証明した。

 因縁のドネア後にはWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国)との同級4団体統一戦への願望を語った井上は「慎重に考えていきたい」としながらも、「年内に(4団体統一戦が)行なえたとしたなら、その先、スーパーバンタム級に上げて挑戦したい」と階級上げにも意欲を示した。

 バンタム級統一の末に見据える階級上げ。2012年にプロキャリアを本格的にスタートさせた井上は、ここまでライトフライ級→スーパーフライ級→バンタム級と着実にステップアップ。多士済々のボクシング界での地位を確立してきた。そんな彼に米ボクシング専門メディア『World Boxing News』は「挑戦するべきだ」と熱心に勧めている。
 
 現在の井上について「パウンド・フォー・パウンドのスター」と論じる同メディアは、本人の当面の目標がバンタム級4団体統一であると報道。そのうえで、「イノウエがドネアのような相手に圧倒的な強さを誇った事実は、彼の凶暴性と強さを如実に物語っている」とし、図抜けたポテンシャルの持ち主であると強調した。

 もっとも、スーパーバンタム級には、各メディアのパウンド・フォー・パウンドでも上位に入る猛者たちが集っている。とくに井上との対戦をほのめかしている現WBC・WBO世界同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)や、WBAスーパー・IBF世界同級統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)は驚異的な存在だ。世界屈指の破壊力を誇るモンスターといえども苦戦する可能性はある。

 しかし、歳を重ねるごとに洗練されていっている井上のパフォーマンスから「彼は野望のために挑戦を続ける必要がある」と断言した同メディアは、こう記事を結んでいる。

「8階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオは、もはや一世代前のレジェンドだ。だが、ナオヤ・イノウエならば彼に近づくのも可能かもしれない。彼なら階級を上げれば、上げるほどパワーも増していくだろう」

 はたして、井上は自身が「ゴール」と定める35歳までにどこまで勝ち進むのか。日進月歩で飛躍を遂げてきたモンスターの決断に、世界が注目しているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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