強者がひしめき合う現在のボクシング界。そのなかで度々、各メディアの話題に上がるのが、階級を度外視した格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」だ。
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現地時間8月5日、メキシコの専門メディア『Izquierdazo』は、「ウシク、カネロ、フューリー、イノウエ?」と見出しに綴り、スーパーウェルター、ミドル級の元世界王者セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)が、PFPについて私見を述べたYouTubeチャンネル『losimplenovale』でのコメントを取り上げている。
各メディアから定期的に発信されるこのPFPだが、今回、マルチネスの独自選出で1位に挙げられているのが、WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)だ。インタビュー内では、「私は彼のことが好きだ。彼こそPFPの1位だと思う」と太鼓判が押された。
さらに、“マラビージャ(驚異の男)”のニックネームで知られる47歳は、ボクシング界で注目を集めるウシク以外の猛者たちにも注目。そのなかでは、WBAスーパー、IBF、WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の存在も触れられており、それぞれ次のように称賛の言葉が送られている。
「タイソン・フューリーも残忍で迫力がある。ガーボンタ・デービスはまるで別の惑星から来たみたいだし、(テレンス・)クロフォード(ともに米国)はほぼ完璧だ。ナオヤ・イノウエも信じられない存在に見える。彼らは素晴らしい。カネロ・アルバレス(メキシコ)は前回こそ負けてしまったが、偉大なチャンピオンだ」
米老舗専門誌『The Ring』のPFPでは、日本人史上初の1位に選出された井上。年内には、WBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国)との同級4団体統一戦が予想されており、世界的に声価を高め続ける“モンスター”から引き続き目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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