老いてなお意気軒昂。現地10月４日にボクシング元世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン氏が公開した一本の動画が話題を呼んでいる。

　現役引退からおよそ17年――。現在56歳だが、往年のハードパンチャーぶりは健在だった。

　現地４日に自身のインスタグラムで動画を公開した元世界チャンプは、ジムのリングに立つと激しいミット打ちを披露。防具をつけたトレーナー相手に「フッフッ」「ハッ、ハッ！」と雄叫びを上げながら強烈な左右のパンチを炸裂。さらに現役時代さながらのスウェーからのコンビネーションも見せつけた。

「耐え忍ぶ」という言葉とともに公開された動画からは、凄まじいミット音に、リング上に張り詰める殺気がヒシヒシと伝わる。そして、ハードなトレーニング姿は最盛期を想起させた。
  　そんなレジェンドの姿は小さくない反響を呼び、各国メディアも驚かせている。

　ペルーの放送局『AmericaTV』は「マイク・タイソンはまだまだ元気だ。“鉄腕マイク”の愛称で知られた男はいまだ優れた肉体を持続し、世界を驚かせる」と絶賛。さらにハンガリーのスポーツ専門メディア『ORIGO Sport』も「恐ろしいことにこの元ボクサーは、56歳ながらいまだスピードを失っていない。多くの人々は彼の前に立つだけで死ぬほどの恐怖を味わうだろう」と還暦に迫る男とは思えない動きと迫力に脱帽した。

　今年７月に自身のポッドキャスト番組内で「俺たちは誰もが、いつかは死ぬんだ」「鏡で自分を見ると、顔に小さなシミがあちこちある。そのたびに『これは“有効期限”がすぐそこに迫っていることだ』と思う。本当に近い」と語り、物議を醸したタイソン氏。

　しかし、英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』が「56歳とは思えない。リング上じゃまだ獰猛なままだ」と記したように、その肉体にいまだ衰えなどないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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