バレーボール

日本がプエルトリコをストレートで下す!“復活の主将”古賀が7得点と躍動。最後は1枚ブロックを魅せる【女子バレー】

THE DIGEST編集部

2022.10.08

主将の古賀は第3セットのみ出場も7得点を挙げ、チームに勝利をもたらした。(C)Getty Images

 日本時間10月7日、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『世界選手権』(オランダ/ポーランド共催)で2次ラウンド第3戦が行なわれ、世界ランク7位の日本代表が同17位のプエルトリコ代表と対戦。セットカウント3-0(25-16、25-19、25-21)でストレート勝利を収めた。

 1次Rの5試合と2次Rの2試合を終えて5勝2敗でE組5位の日本。勝利数で並びセット率で上回るベルギーが決勝トーナメント進出圏内の4位につける。目標のベスト8入りへ向け、勝利必須のプエルトリコ戦に臨んだ。

 この重要な試合で、足首負傷から復帰を果たした主将古賀紗理那はベンチスタート。アウトサイドヒッター井上愛里沙、林琴奈、今大会サーブランキング4位の石川真佑、ミドルブロッカー島村春世と山田二千華、セッター関奈々巳、リベロに福留慧美を先発起用した。

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 第1セットは林のディグから島村が決めて序盤にリードを奪い、相手のミスと井上のエースで点差を広げる。好守で粘るプエルトリコに対し、日本は高いクオリティーの攻撃で得点を重ね、リベロ福留とともに守備でも奮闘した林の2連続得点でセットを先取した。

 質の高い安定したパフォーマンスを続ける林が第2セットでもチームをけん引。ライト攻撃で最初の得点を挙げ、エース1本を含む自身のサービスで絶妙なディグから3連続ブレークを引き出す。

 中盤、立て続いた井上の攻撃ミスで同点に追いつかれるが、司令塔の関は信頼を置くチームのトップスコアラーへ引き続き配球。背番号10は期待に応え気迫の3連続得点でリードを奪還する。勢いに乗り、林と石川のディグや福留のレセプションからミドル勢のブロード攻撃などで追加点。井上が技ありの一打で奪ったセットポイントを自らの強打で制して日本がセットを連取した。
 
 第3セットはレセプションの精度を欠いて接戦を強いられる。林のバックアタックと古賀のブロックでリードを奪うが、不安定なレセプションが失点を招いて再び一進一退の展開へ。

 劣勢で迎えた終盤、林の同点弾に続き大奮闘したのは古賀。リリーフサーバー宮部愛芽世が相手守備を崩したところで、まずは2連続得点、さらにブロックアウトでサイドアウトを奪う。最後に、林の効果的なサーブで握ったマッチポイントを古賀が鮮やかな1枚ブロックでものにしてゲームセット。決勝T進出へ重要な1勝をつかみ取った。

 マルチな活躍が際立った林が試合最多の15得点(アタック13、ブロック1、エース1)。2セット目まで出場の井上は14得点(アタック13、エース1)、島村が12得点(アタックのみ)を記録した。古賀は第3セットのみの出場ながら、7得点(アタック5、ブロック2)を挙げて勝利に大きく貢献した。

 火の鳥NIPPONは、中国をフルセットへ追い込んだ世界ランク10位の開催国オランダと決勝T進出をかけ2次R最終戦で激突する。大会開幕前のフレンドリーマッチ2試合で、日本は初日に0-3で敗戦、2日目は2セットダウンからフルセットで逆転勝利を収めている。侮れない相手との決戦は、日本時間10月9日22時30分にスタートする。

構成●THE DIGEST編集部

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