格闘技・プロレス

「まだ、イノウエの凄さを否定する馬鹿がいる」米誌記者が井上尚弥へのネガティブ意見に苦言!「エリートなのは明らか」

THE DIGEST編集部

2022.12.18

4団体のベルトを手にしてもなお、挑戦を続ける決意を明らかにした井上。そんな日本人ファイターに批判的な声が飛んでいる。写真:AP/アフロ

 ボクシング界で王道を突き進む日本の"怪物"の存在が賛否を呼んでいる。話題となっているのは、去る12月13日に東京・有明アリーナでWBOバンタム級王者ポール・バトラー(英国)との4団体統一戦を制した井上尚弥(大橋)だ。

 序盤から守戦を選択したバトラーにやや手を焼いた井上だったが、中盤以降は破壊力抜群のパンチで相手を圧倒。そして8回には両手を後ろに回してのノーガードモーションを取るなど、"あえて"挑発的に振る舞うなど余裕を見せつけると、11回に渾身のボディブローからの猛ラッシュでKOした。

 世界的に見ても史上9人目、アジア人では史上初となる完全統一を果たした井上。自らの強さを揺るぎないものにした29歳には、海外の識者からもさまざまな称賛、そして驚きの声が集まった。

 米老舗ボクシング専門誌『The Ring』のマイケル・モンテロ記者は、自身のツイッターで、辛辣な言葉とともに、井上の凄みを表現した。

「『イノウエがこの競技におけるエリートボクサーになっていることは明らか』。まだイノウエの凄さを否定する馬鹿が何人かいるが、95%のファンはモンスター・トレインに乗っている」
 
 モンテロ氏の投稿は、米ボクシングジム『SNAC』に掲載された記事内で「スピード、パワー、テクニックを兼ね備えたイノウエほどの選手は他にいない。彼はプロとして24人中21人を打ちのめしてきた」と称えられた内容を強調するものだった。

 しかし、「馬鹿」という挑発的な表現が災いしてか、井上に対して批判的な見方をするユーザーからは「イノウエは過大評価されている。彼の注目すべき勝利は40歳のドネア戦だけ」「126ポンド未満を見下すファンは結構いるよ」といった反発の声も寄せられた。

 もっとも、「イノウエの凄みを否定するなんて狂ってる」という意見も寄せられ、モンテロ氏は、改めて井上の実力を評価するように、その投稿をリツイートしている。

 バトラー戦後にスーパーバンタム級への転向を明言した井上。彼がスティーブン・フルトン(米国/WBC、WBO)、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン/WBAスーパー、IBF)と王者を破れば、"モンスター"は世界の誰からも認められるようになるのか。実に興味深い挑戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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