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韓国の“氷の女王”が盟友・小平奈緒に「見たら涙が出る」と吐露。その理由は?「どれだけ努力してきたか」/北京五輪【2022名場面・珍場面】

THE DIGEST編集部

2022.12.21

平昌五輪ではレース後に氷上でハグをしたイ・サンファ(左)と小平(右)。この交友関係は、いまも健在なようだ。(C)Getty Images

 2022年のスポーツ界で印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、北京五輪にスピードスケート女子日本代表として出場した小平奈緒と彼女の盟友であるイ・サンファとの友情物語を取り上げる。2人の強い絆は、何年経っても色褪せなかった。

記事初掲載:2022年2月5日
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「彼女が滑っている姿を見たら涙が出ると思う」

 激闘を繰り広げた日本のライバルへの想いが溢れた。元韓国スピードスケート代表のイ・サンファだ。

「氷の女王」の異名をとるイ・サンファは、2010年のバンクーバー、2014年のソチと2大会連続で女子500メートルの金メダルを獲得して世界を席巻。前回の平昌では、日本のエースである小平奈緒との激闘の末に敗れて銀メダルに。それでもレース直後に、氷上で互いの国旗を背負いながら抱き合うふたりの姿が感動と称賛を呼んだ。

 2019年に現役を退き、いまは後進の育成に励んでいる。そんな韓国スピードスケート界のレジェンドは、今大会は韓国メディアの解説者として現地入り。現地時間2月13日に行なわれる女子500メートルではコメンタリーを務める予定となっている。

 今大会の韓国代表であるキム・ミンソンについて「私よりもいい成績を残して、名前を世界に知らしめてほしい」と、日刊紙『朝鮮日報』など複数メディアの取材で語ったイ・サンファ。しかし、彼女が何よりも気に掛けるのは、良きライバルであり、親友の小平だった。

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 プライベートでも親交のある日本のレジェンドについて問われた32歳は、こう切り返している。

「まるで私が滑って、私が準備しているような気分よ。ナオの滑りを見たら涙が出ると思う。私は彼女がどんな気持ちで臨んでいるかが分かるし、彼女がここまでどれだけ努力をしてきたかを知っている。だから、私が滑っている気持ちになる」

 さらに「競技は来週だけど、試合前に会うことで、彼女のルーティンを崩してしまうので良くない。だから、競技が終わったら会いたいと思う」と語る。「まだ慣れない」という解説者の仕事をしながら、イ・サンファは日本の盟友に熱視線を送る。

構成●THE DIGEST編集部

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