格闘技・プロレス

「イノウエとかは素晴らしい」RIZIN参戦のパッキャオが語った日本人戦士の印象。気になる相手は「アサクラ以上が面白い」

THE DIGEST編集部

2023.01.01

RIZINでのエキシビションマッチが決定したパッキャオ。自らが対戦を望んでいる日本人戦士への評価はどのようなものなのか。写真:永島裕基

 2022年の最終日に日本列島、いや世界の格闘技マニアたちがどよめいた。元ボクシング世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオが、格闘技団体『RIZIN』で試合を行なうと発表したのだ。

 お馴染みの入場曲で、不朽の名作映画『ロッキー』の主題歌でもある『Eye Of The Tiger』とともにリングインを果たしたレジェンドは、驚く観客の声に応えながら、「RIZINと契約しました。来年戦います。誰でもいい」と堂々と宣言。続けざまに隣に居合わせた榊原信行CEOに「素晴らしい日本人ファイターを用意してほしい」と要求を突き付けた。

 もっとも、日本での試合が久々のそれというわけではない。昨年12月11日には韓国人YouTuberのDK・ユーと対戦していた。だが、「私自身は良い感じで戻れていたのだが、相手は全然ファイターではなかった。全然ボクシングできない人で大変だった」というパッキャオは、「次はアグレッシブな試合がしたい」と昨年9月にゲストで招かれてから関係を深めていたRIZINに戦いの場を求めたわけである。

 では、ボクシング界が誇るレジェンドであるパッキャオは、自らが対戦を求めた日本人ファイターにどんな印象を抱いているのか――。
 
 無論、少なからずのリップサービスはあるだろう。それでも44歳になるフィリピンの英雄は、興味深い持論を口にした。

「日本人のファイターたちはMMAでも、ボクシングでも良い選手たちが多い印象がある。とくにボクシングでいえば、イノウエとか素晴らしい。とにかく良い印象はあるよ」

 奇しくも自身が韓国で"復帰戦"を飾った2日後に、日本でアジア人史上初のバンタム級の完全統一を果たした井上尚弥(大橋)を引き合いに、日本人選手のポテンシャルを称えたパッキャオ。榊原CEO曰く70キロ以下で募集中だという対戦相手は、はたして誰になるのか。そして登場した日本人戦士は、「相手のレベル? アサクラ(朝倉未来)さんとか、それ以上のほうが面白いと思っている」と豪語する百戦錬磨の男のお眼鏡にかなうのだろうか。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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