立教大学男子駅伝監督を務める上野裕一郎(セントポールクラブ)が“有言実行”のゴールテープを切り、故郷の長野に2大会連続9度目の優勝をもたらした。
1月22日、平和記念公園前(広島市)発着で全国都道府県対抗男子駅伝(7区間48キロ)が開催された。長野の小林睦(富士見中)が6区区間3位の力走でトップで中継所に駆け込むと、上野に「ナイスラン!」と声を掛けられた。
そんな小林は「お願いします」と襷を託した。これに“日本一速い監督”は、「オッケー任せろ!」と6人の汗が染み込んだ襷を力強く受け取り、駆け出した。中継所では2位以下のチームとは49秒差。
中盤、佐久長聖高校時代の恩師である両角速監督(現東海大)が沿道で声を掛けた場面は、手を挙げて応える余裕を見せていた。淡々と自分のリズムを刻んだ頼れるアンカーは、13キロを38分11秒で走破。ライバルチームに猛追されたものの振り切り、長野は大会新となる2時間17分10秒を叩き出した。
今大会を含め9回頂点に上りつめた長野。そのうち6度の優勝に貢献したのが上野であり、4回は自らゴールテープを切った。まさに“駅伝男”とも言える。
普段はプレイングコーチのような形で監督業に励む37歳。立教大を55年ぶりの箱根駅伝出場に導き、指導者としての手腕も高く評価されている。二刀流として走る今後の挑戦にも注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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そんな小林は「お願いします」と襷を託した。これに“日本一速い監督”は、「オッケー任せろ!」と6人の汗が染み込んだ襷を力強く受け取り、駆け出した。中継所では2位以下のチームとは49秒差。
中盤、佐久長聖高校時代の恩師である両角速監督(現東海大)が沿道で声を掛けた場面は、手を挙げて応える余裕を見せていた。淡々と自分のリズムを刻んだ頼れるアンカーは、13キロを38分11秒で走破。ライバルチームに猛追されたものの振り切り、長野は大会新となる2時間17分10秒を叩き出した。
今大会を含め9回頂点に上りつめた長野。そのうち6度の優勝に貢献したのが上野であり、4回は自らゴールテープを切った。まさに“駅伝男”とも言える。
普段はプレイングコーチのような形で監督業に励む37歳。立教大を55年ぶりの箱根駅伝出場に導き、指導者としての手腕も高く評価されている。二刀流として走る今後の挑戦にも注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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