マラソン・駅伝

「無駄な力を使っている」途中棄権の村山紘太に相次ぐ“誹謗”。双子の弟を想う兄の悲痛な叫び「結果以上に悔しい」

THE DIGEST編集部

2023.02.06

ニューイヤー駅伝では、1区区間賞の力走を見せた村山紘太だが、初マラソンは棄権した。写真:JMPA

 2月5日に行なわれた『別府大分毎日マラソン』で、初マラソンに挑んだ村山紘太(GMOインターネットグループ)は、途中棄権となった。一部のファンは、打ちひしがれる彼に心無い声を寄せている。

 正月のニューイヤー駅伝では、1区でスパート合戦を制し区間賞を獲得した村山。勢いさながらにMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権の獲得を目指したが、42.195キロの道のりは険しかった。中間点過ぎに先頭集団から遅れ始めると、25キロから30キロの5キロは、23分55秒(1キロ4分47秒ペース)と急激にペースは落ちた。そして30キロ過ぎにレースを中断する決断を下したのだ。

 2016年リオ五輪では5000メートル、10000メートルで日の丸を背負ったランナーにファンの期待も大きかったようだ。無念さが残る結果に、インターネット上では「落ち着きがなくて、無駄な力を使ってしまうのがもったいない」「メンタルトレーニングをしっかりやるべき」といった声が飛び交った。これに双子の兄である謙太(旭化成)は、「何が悔しいか、結果が良くない時に沢山のコメントの中で『メンタル、無駄な動き』こういうこと言われるのが悔しい」と誹謗中傷であると指摘した。
 
 そして「離れるまで、集団の後ろで待機しながら走ってた。離れたのは、脚に違和感があったからと言ってる」と弟の気持ちを汲み取った。

「見なければいいだけかもしれないが、結果以上に悔しい」

 期待の裏返しであるかもしれないが、このようなコメントは、本人や周囲の関係者にとっては胸が張り裂ける思いのようだ。才能を持ったランナーが再び活躍する日を楽しみに待ちたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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