水泳の世界一決定戦「世界水泳」は競泳４日目を迎えた。この日は男子200メートルバタフライ決勝が行なわれ、日本の本多灯が1分53秒66で２大会連続の銅メダルを掴み、競泳ニッポンとして２つ目のメダル獲得となった。

　準決勝を５位通過した本多。母国開催で悲願の金メダルを狙う21歳が第２レーンで入場すると、マリンメッセ福岡に駆け付けた観客は大歓声。本多は満面な笑顔でスタンドに応えた。
  　５レーンには23日の400メートル個人メドレーで驚異の世界記録を樹立した新怪物レオン・マルシャン（フランス）、４レーンには同じく個人メドレー銀メダリスト、カーソン・フォスター（米国）ら強敵がいるなか、日本の元気印は前半を４番手でターンすると、勝負をかけた後半に猛スパートをかける。

　150メートルで２番手に浮上すると、会場は大歓声で本多を後押し。ラスト50メートルも2位で折り返すと、最後までトップを泳ぐマルシャンを追いかけたが届かず。タッチ寸前で６レーンのフミレウスキ（ポーランド）にかわされたが、それでも21歳は意地で銅メダルを掴んだ。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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