パリ五輪の出場権を懸けた日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が10月15日、東京・国立競技場発着で行なわれ、男子は小山直城(Honda)が2時間8分57秒で初優勝。2位には赤﨑暁(九電工)が2時間9分6秒で入り、ともに初のオリンピック出場を内定させた。3位には東京五輪6位の大迫傑(Nike)。わずか5秒差で五輪切符に手が届かなかった。
肌寒く、朝から冷たい雨が降り続いた過酷なコンディションのなか、パリへと通ずる2度目のMGC号砲が朝8時に鳴らされた。
上位2名だけが五輪出場枠が即決定する運命の大一番は終盤まで熱い激闘が演じられた。この日、2000年シドニー五輪の女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏も現地でテレビ解説。白熱のレースを間近で見届けた。
そしてレース後、同氏は自身の公式X(旧ツイッター)を更新。「魂の走りを見せてもらいました」と綴り、選手たちへ熱い言葉を贈っている。
「2位までに入った小山選手、赤﨑選手おめでとうございます。小山選手の周りの状況を確認する冷静さ、赤﨑選手の最後までのキレのある走り強かったです。大迫選手の高い安定感は群を抜いてますね。唯一無二の存在です」
上位入賞を果たした3人に労いの言葉をかけると、最後は36歳のベテランランナー・川内優輝(AD損保)に最大級の賛辞を送った。
「川内選手は今日のMVPです(拍手の絵文字)感動を有り難う」
2時間9分18秒の4位でフィニッシュした川内。3位の大迫とは7秒差で、レース直後は悔しい表情を浮かべていたベテランだが、高橋氏の指摘通り、今大会を大いに盛り上げたランナーのひとりだった。
川内は号砲とともにスタートから飛び出すと、すぐに先頭を奪取。序盤には集団から離れて独走態勢に持ち込むと、30キロ過ぎまでトップを譲らない大逃げで勝負に打って出た。35キロ過ぎに後方集団に捉えられるが、後退することなく、むしろ終盤まで粘りある走りで追走。あわや五輪切符獲得かと思わせる快走を見せて、国立競技場の観衆を沸かせた。
日本のマラソン界を代表するレジェンドが興奮を抑えられなかった雨中の代表選考会。歴史に残るワンシーンだと言っても過言ではない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】パリ五輪代表を懸けた一発勝負!激走をプレイバック
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そしてレース後、同氏は自身の公式X(旧ツイッター)を更新。「魂の走りを見せてもらいました」と綴り、選手たちへ熱い言葉を贈っている。
「2位までに入った小山選手、赤﨑選手おめでとうございます。小山選手の周りの状況を確認する冷静さ、赤﨑選手の最後までのキレのある走り強かったです。大迫選手の高い安定感は群を抜いてますね。唯一無二の存在です」
上位入賞を果たした3人に労いの言葉をかけると、最後は36歳のベテランランナー・川内優輝(AD損保)に最大級の賛辞を送った。
「川内選手は今日のMVPです(拍手の絵文字)感動を有り難う」
2時間9分18秒の4位でフィニッシュした川内。3位の大迫とは7秒差で、レース直後は悔しい表情を浮かべていたベテランだが、高橋氏の指摘通り、今大会を大いに盛り上げたランナーのひとりだった。
川内は号砲とともにスタートから飛び出すと、すぐに先頭を奪取。序盤には集団から離れて独走態勢に持ち込むと、30キロ過ぎまでトップを譲らない大逃げで勝負に打って出た。35キロ過ぎに後方集団に捉えられるが、後退することなく、むしろ終盤まで粘りある走りで追走。あわや五輪切符獲得かと思わせる快走を見せて、国立競技場の観衆を沸かせた。
日本のマラソン界を代表するレジェンドが興奮を抑えられなかった雨中の代表選考会。歴史に残るワンシーンだと言っても過言ではない。
構成●THE DIGEST編集部
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