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6年ぶりのイブ決戦! シーズン大一番で“余力残す”第90代ダービー馬・タスティエーラが主役を張る!【有馬記念】

三好達彦

2023.12.23

今年の日本ダービーを制したタスティエーラ(中央)。大一番に向けて好調の気配だ。写真:産経新聞社

今年の日本ダービーを制したタスティエーラ(中央)。大一番に向けて好調の気配だ。写真:産経新聞社

 12月24日、年末の総決算となる第68回有馬記念(GⅠ、中山・芝2500m)が行なわれる。

 今年はご存知の通り「クリスマスイブ決戦」となる。近年のイブ決戦のケースを振り返ると、2000年の勝ち馬がテイエムオペラオー、2006年がディープインパクト、2017年がキタサンブラックと、いずれも単勝1番人気に推された大本命が優勝している。

 ただ、それが即「本命サイドの決着」にならないのが、有馬記念の面白いところ。例えばテイエムオペラオーが勝った00年は、2着に2番人気のメイショウドトウが入ったものの、3着には13番人気のダイワテキサスが突っ込んでの波乱となった。

 06年は2着に6番人気のポップロック、3着に3番人気のダイワメジャーが入り、払戻金は馬連=1070円、馬単=1210円、3連複=2890円、3連単=9680円で、ディープインパクトの単勝が120円という圧倒的な人気を得ていた状況を見ると、なかなかの配当となっている。

 一方、キタサンブラックが有終の美を飾った17年は、2着に8番人気のクイーンズリング、3着に3番人気のシュヴァルグランで決着。馬連=3170円、馬単=3810円、3連複=5420円、3連単=2万5040円と、キタサンブラックの単勝が190円という人気の割には好配当を記録している。
 
 前置きが長くなってしまったが、「イブ決戦」の今年は今季の世界ナンバーワンホースことイクイノックス(牡4歳/美浦・木村哲也)が、11月26日のジャパンカップ(GⅠ)を完勝したのち電撃引退。種牡馬入りが決定した。

 また無敗での牝馬三冠制覇を達成したリバティアイランド(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)は、ジャパンカップで2着に激走したあと休養に入った。

 つまり、今回の有馬記念は現代の日本競馬が誇る二枚看板が抜けたなかで争われることになり、人気が割れると予想される。実際、23日午後3時時点での前売りを見ると、単勝オッズが10倍を切る馬が7頭にも達している。

 人気順に挙げていくと、ジャスティンパレス(牡4歳/栗東・杉山晴紀厩舎)=4.4倍、ドウデュース(牡4歳/栗東・友道康夫厩舎)=5.3倍、スルーセブンシーズ(牝5歳/美浦・尾関知人厩舎)=5.6倍、タイトルホルダー(牡5歳/美浦・栗田徹厩舎)=6.4倍、タスティエーラ(牡3歳/美浦・堀宣行厩舎)=6.7倍、ソールオリエンス(牡3歳/美浦・手塚貴久厩舎)=7.9倍、スターズオンアース(牝4歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)=8.4倍と続く。

 その下の8番人気はディープボンド(牡6歳/栗東・大久保龍志厩舎)からで、オッズが一気に30倍台に跳ね上がっている。よって、人気的には上位7頭が、ファンから分厚い支持を受けていることが分かる。
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