格闘技・プロレス

ゴングが迫る井上尚弥vsタパレス戦、海外メディアはスリリングな激闘に期待! ビッグサプライズの結末も予想!?「パンチひとつで変わってしまう」

THE DIGEST編集部

2023.12.25

4団体統一戦に臨む井上(左)とタパレス(右)。軍配はどちらに上がるのか。(C) Lemino/SECOND CAREER

 ボクシングのスーパーバンタム級世界4団体統一戦のゴングまであとわずかだ。WBC・WBO同級王者の井上尚弥(大橋)とWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)が決戦を翌日に控えた12月25日、公開計量を行ない、両者とも一回でクリア。いよいよ、26日の試合を待つのみとなった。

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 4本のベルトが懸かった両雄の激突は、これまでも世界各国のメディアより、試合展望などが伝えられているが、直前となった現在でも2人のボクサーに対しての大きな期待や、展開予想を論じる声が途切れることはない。

 インドネシアのボクシングサイト『Ronde Aktual』も熱視線を送っている。12月25日、井上対タパレス戦の特集記事を掲載。その中では「2人の偉大な世界チャンピオンがひとつのリングで対戦する。最もスリリングな殴り合いとなるだろう」と戦いを見通している。

 同メディアは「東アジアの島国である日本では、プロボクシングは実に発展している。1960年以降、世界チャンピオンが数多く誕生している」と振り返りながら、井上に対し「日本のボクシング史上、最もホットなボクサー」と称えており、「イノウエはセンセーショナルなチャンピオン。何千人もの観客を魅了し、一瞬一瞬に信じられないような必殺の一撃を放った」と評している。

 さらに「フィリピンの伝説的ボクサー、ノニト・ドネアの夢を二度も打ち砕いた」と記すなど、過去の実績も強調。他にも「傑出したストライカー」といった、強さを表現する称賛の言葉を並べている。

 一方で、タパレスについても「このサウスポーは、マニー・パッキャオ時代が終わり、今やフィリピンの誇りである。タパレスは世界タイトルを保持する唯一のフィリピン人だ。昨年はまだ5人の世界チャンピオンがいたが、みんないなくなった」とフィリピン唯一の世界王者に期待が寄せられているとするなかで、「日本の観衆の前でイノウエを破ることができれば、彼はスポーツ界の英雄として称えられるだろう」と説いている。

 また、同メディアは、試合はホームリングで戦うことになる日本人王者が優位と予想。「イノウエはタパレスに対して有利な状況にある。これは認めなければならない」と分析。しかし、その上で「リング上では、予想外のパンチひとつですべてが変わってしまう。常に劣勢に立つ側でも、予想を覆すチャンスがないわけではないことも忘れてはならない」として、タパレスの勝算への可能性も示している。

 もう間もなく繰り広げられる、2人の王者による真っ向勝負。世界中からの注目を集める戦いで勝ち名乗りを受けるのは、果たしてどちらか。

構成●THE DIGEST編集部

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