バレーボール

エース石川祐希の躍動に現地解説は感嘆! 敵将は悔しさ露わ… チーム最多得点の活躍もミラノは4強入りへ崖っぷち

THE DIGEST編集部

2024.03.18

2試合連続でチーム最多得点を挙げた石川だが、勝利には導けなかった。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月16日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズンのプレーオフ準々決勝第3戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属する6位アリアンツ・ミラノは、3位ガスセールズ ブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェーで対戦し、セットカウント2-3(22-25、25-23、25-17、29-31、12-15)で惜しくも敗れ、成績を1勝2敗とした。準決勝進出には、次のホーム戦で勝利して第5戦へ持ち込むことが不可欠となった。

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 第2戦でセットを先取した後、石川のサーブでギアを上げたピアチェンツァに対抗するもホームで敗戦を喫したミラノ。1勝1敗で迎えた第3戦で勝利を取り戻すべく、10日前に白星発進を飾った敵地へ再び乗り込んだ。

 プレーオフ2試合の通算スタッツで、ミラノは出場8チーム中、得点3位(135)、アタック4位(103)、エース2位(15)、ブロック4位(18)、レセプションAパス成功数6位(28)。ピアチェンツァは、得点2位(148)、アタック2位(109)、エース1位(20)、ブロック1位(25)レセプションAパス成功数5位(31)と、首位2部門以外でも上位を占めた。

 ミラノで際立つパフォーマンスを見せているのは、なんと言ってもアウトサイドヒッター(OH)石川だ。個人ランキングのエース部門で単独首位(6本)。得点とアタック決定本数でともに8チーム全選手の中で4番目の数字を叩き出し、トップスコアラーとしてチームをけん引している。

 そのエース石川を筆頭に、ミラノの先発は初戦から同じメンバー。OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)、ミドルブロッカー(MB)がアグスティン・ロセル(アルゼンチン)とマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、オポジット(OP)にフェレ・レゲルス(ベルギー)、司令塔はパオロ・ポッロ(イタリア)。

 ピアチェンツァも布陣を変えず、セッターのアントワヌ・ブリザール(フランス)、OHはブラジル代表のリカルド・ルカレッリとイオアンディ・レアル、MBがロベルトランディ・シモン(キューバ)とエドアルド・カネスキ(イタリア)、OPにユーリ・ロマノ(イタリア)を起用して臨んだ。

 石川のブロックアウトで試合をスタートさせたミラノは、相手の強力なサーブにレセプションを乱され序盤から劣勢を強いられる。ビハインドが5点差まで広がるなか、このセットでアタック決定率100%をマークした石川の後衛からの攻撃やヴィテッリのブロックで相手のセットポイントを阻止するも、逆転には及ばず1セット目を落とした。
 
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要所で石川が豪快なエースやスパイクを決めるが…