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【F1】日本GP前に明暗分かれた角田裕毅とローソン。鈴鹿で転機を迎える両ドライバーの展望を欧州メディアが考察

THE DIGEST編集部

2025.04.02

日本GPに臨む角田(左)とローソン(右)。ドライバーとして互いに異なる立場で本番を迎える。(C) Getty Images

日本GPに臨む角田(左)とローソン(右)。ドライバーとして互いに異なる立場で本番を迎える。(C) Getty Images

 F1の2025年シーズンは2戦終了時点でレッドブル、レーシングブルズの両チームでドライバーの電撃交代が行なわれた。日本の角田裕毅がトップチームであるレッドブルに昇格を果たし、リアム・ローソンがレーシングブルズに再加入。大きな転機を迎えた両ドライバーは、それぞれ新たな体制の一員となり、4月4日から鈴鹿サーキットで実施される第3戦日本グランプリ(GP)の戦いに臨む。
【動画・画像】日の丸カラーが鈴鹿を駆ける!レッドブルが発表した日本GP特別カラーリング

 両者にとってまさに激動とも言えるシーズン序盤の波乱の展開。主戦ドライバー交代後、最初のレースとなる鈴鹿でのパフォーマンスが大きな注目を集めることは必至であり、角田、ローソンともにドライバー人生で極めて重要なグランプリに位置付けられるはずだ。

 今シーズン、F1界全体でも話題となっている両者の動向はF1本場の欧州メディアも熱視線を送っている。モータースポーツサイト『autoevolution』は目前となった日本GPのレースを展望した特集記事を配信しており、その中で注目すべきドライバーとして角田、ローソンの名前を候補に挙げている。
 
 開幕から不振が続いたローソンに代わってレッドブルのファーストドライバーに指名された角田に同メディアは、「2025年は好調を維持している」と高く評価。そのうえで、「彼がいま手にしたマシンは決して扱いやすいものではないが、適切なドライバーが乗ればトップ6に入れるポテンシャルを秘めている。このチャンスを生かせば、ツノダは自身のF1キャリアを長期的に安定させることができるかもしれない」と主張する。

 加えて、勝手知ったるホームコースを走れることも大きなメリットであると強調する同メディアは、「ジュニア時代に数千周を重ねた鈴鹿のサーキットを熟知しているツノダにとって、今週末のレースは大量ポイント獲得の絶好の機会となるだろう」などと、十分に表彰台を狙えると見通している。

 好調な日本人ドライバーに対し、シーズン序盤から実力を出し切れないまま無念の降格となったローソンについては、「開幕戦以来、不調に陥っている彼は、ここから立て直さないといけない」と訴えており、厳しい立場に置かれていると説明する。

 ただし、角田同様に“地の利”があると同メディアは見込んでいる。「幸いなことに、鈴鹿はローソンがよく知るコースである。メルボルンや上海とは異なり、ここでは経験が生きる」と評し、日本のスーパーフォーミュラ選手権や23年の日本GPで11位フィニッシュした実績を強調材料に挙げている。

 現在の立場や境遇は大きく異なるも、鈴鹿からリスタートを図る角田とローソン。まさにF1パイロットとしてのスキルはもちろん、メンタルの強靭さも試される勝負のグランプリとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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