これにより「部員たちもできることが以前より増えたので、やはり練習も充実しているし、顔つきも変わってきた」（大野監督）。

　また、土のグラウンドは水溜りができるため、雨が止めばすぐに練習ができるというわけではなかった。大野監督は「もちろん、水溜りに土を入れたりするグラウンド整備は、生徒たちにとって大事なことだった」としながらも、限られた時間で活動をする公立高校だからこそ、練習時間を確保できるという恩恵を感じている。
  「文武両道　自由闊達　自主自立」を教育理念に掲げている市立浦和は、県内でも有数の進学校だ。多くの選手が最後まで活動し、その後は受験に専念する。部員たちは勉強と部活を両立させているからこそ、グラウンドに立つ時間を１分でも無駄にしたくはない。グラウンドは排水管のおかげで水はけ良くできているので、練習時間を有効に使うことができる。