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市立浦和高校サッカー部、新グラウンドで地域とともに成長し、目指すさらなる高み

保坂明美

2022.01.07

八木下岬主将は、サッカーだけでなく、学校生活においてもお手本となることを目指している。写真:徳原隆元

八木下岬主将は、サッカーだけでなく、学校生活においてもお手本となることを目指している。写真:徳原隆元

 新キャプテンに就任した八木下岬(やぎしたみさき)は、「勉強も頑張りながら、私立高校を倒して全国大会の出場経験を持っている。僕もそういうことにチャレンジしてみたい」と思い市立浦和の入学を決めた。彼も大野監督と同様、人工芝のグラウンドの完成に喜ぶ。

「コートに初めて足を踏み入れたときは、うれしかったし、すごいと思いました。やはり土のグラウンドはボールの弾みが不規則になるので、パスの精度の点でうまくいかないことがありました。でも人工芝のグラウンドになってからは、スムーズにできるので、いい練習ができています」と言う。
 
 部はサッカーだけでなく、学校生活においても見本となることを心掛けている。グラウンドに隣接する中庭の掃除を率先して行っており、「校長先生から『頑張っているね』と言われ、お菓子をいただきました」と八木下は顔をほころばせる。当然学業も部員同士で教え合い、「わからないことを後回しにしない」という考えが浸透している。

 また、それは試合後にも生かされる。
「良かったところ、悪かったところを洗い出し、それについて部員同士で話し合うようにしています。例えば“無理な体勢でシュートを打ちにいったけど、後ろにフリーの選手がいた”といったことは、すぐにミーティングで共有します」(八木下)

 練習時間を有効に使うこと。それは学業とサッカーを両立する部の中で浸透している考えだ。練習間の移動を早くし、集中して取り組むことは、もはや当たり前となっている。
 

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