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食と体調管理

「車いすラグビーは楽しい! だから食べることも頑張りたい」。日本代表、倉橋香衣を突き動かすもの。支えるもの

THE DIGEST編集部

2022.02.01

昨年のパラリンピック東京大会。車いすラグビー日本代表は2大会連続となる銅メダルを獲得した (C)Getty Images

昨年のパラリンピック東京大会。車いすラグビー日本代表は2大会連続となる銅メダルを獲得した (C)Getty Images

――器械体操を始めたのは小学生の時。身体を動かすことが好きなお子さんだったのですか?

「他の習い事もいろいろやったのですが、続いたのは体操だけでしたね。体操好きの母の影響で始めたのですが、ふだん寝つきの悪い私が、体操の後は疲れてよく寝てくれたみたいで、母にとってもよかったみたいです」

――大学3年生の時にトランポリン中の事故で、頸髄損傷という大ケガをされます。肉体的にも精神的にも、我々には想像がつかないほどたいへんな状態だったと思います。当時のことを振り返っていただいてもよろしいでしょうか?

「技に入った時に、これは違うなと思ったのですが、もう遅くて。ああ、ケガをしたらお母さんに怒られるって(笑)。そのあとも生死をさまよったみたいですが、意識が戻ってからは、学校早く戻りたいなぁとか、そんな感じでした。やってしまったことはしょうがないって、そんなに落ち込むってことはなかったです。むしろ家族のショックの方が強かったと思います」

――その精神力はすごいですね。リハビリも前向きに取り組めたのでしょうか?

「ちょっと頭を起こせるようになる、身体を起こせるようになる、バランスとりながら座われるようになる。それからご飯を食べたり、歯磨きをしたり、着替えをしたり、全部ゼロからスタートして、日々、できることが増えていくことを実感しながら、楽しみながらリハビリをしていました。

 もう少し悪かったら寝たきりだった可能性もあったので、まずは車いすに乗れただけでよかったんです。病室にこもっているのも退屈でしたし、動ける範囲で、自分のできることはしたい、と思って。リハビリ室で車イスを動かす練習をしょっちゅうしていました」

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