さて、２時間超の中断を経て再開されたレースでは、ほとんど見せ場を作れずに17位でチェッカーを受け、ペナルティーで18位に降格となった彼は、「このコースはとにかくオーバーテイクが難しい。ベストを尽くしたが、うまくいかなかった。我々とホンダにとって特別なレースウィークエンドだっただけに残念だ」と、再び失望を露にする羽目となった。
  　この週末の彼のパフォーマンスに対する海外メディアの評価を見ると、英国のモータースポーツ『THE RACE』は10点満点の採点でアレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）と並んで下から３番目となる「４」を与えられ（角田裕毅は「７」）、寸評は「予選ではQ１で“ガラス”のブレーキに激怒。決勝でもサインツが散らした看板を拾ったことで問題が悪化し、ピットインで順位を落として、進歩も遂げられず、ミック・シューマッハー（ハース）の前でレースをフィニッシュした（後に降格）」と厳しい内容に終始した。

　また、同国のF１専門サイト『CRASH』ではブービーの「５」で、「日本GPでのガスリーにとっては、厄介な週末。彼はチームメイトに打ち負かされ、決勝はピットからのスタートを余儀なくされた。また、赤旗でのスピード違反で 20 秒のタイムペナルティーを受けた」、同採点の『planetf1』では「週末の最終順位を予選のそれよりひとつ落としたフランス人ドライバーにとってこの週末の最高のニュースは、来季のアルピーヌ移籍が明らかになったことだ」と、それぞれ綴られた。

　そして、スポーツ専門サイト『sportskeeda』ではやはり「５」と及第点以下の採点。寸評では「ガスリーにとって、忘れるべき週末となった。それはピットからのスタートに始まり、続いてコース上での重機とのインシデント、さらに赤旗でのスピード違反によるペナルティー……。一方でコース外では来季、アルピーヌをドライブすることが発表された」と、彼の週末の慌ただしさを、そう表わした。

構成●THE DIGEST編集部
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