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バレーボール

石川祐希がチーム最多20得点も及ばず…ミラノは惜敗で決勝進出ならずも、歴史的快進撃に相手チームや審判、メディアも称賛

佳子S.バディアーリ

2023.04.27

 第3セットは序盤からリード。途中、巻き返された場面では、このセットでアタック決定率75%をマークした石川の多彩な攻撃が立ちはだかる。終盤に再び襲い掛かった相手の猛攻も凌ぎ1セットを奪取した。
 
 4セット目、相手がギアを上げる一方でミラノに疲れが見え始める。攻撃のミスに加え、石川もここまで完璧だったレセプションでエースを献上。ミラノは最大5点のビハインドを負う逆境の中、プレーオフで幾度も見せてきた粘り強さで意地を見せ、ポッロのエースと石川のクロス弾で終盤に同点とする。しかし、そこでピアノが痛恨のアタックミス。それでも、相手のマッチポイントを2度にわたり阻止して望みを繋ぐが、最後にエースを決められて敗れ、1981-82シーズンから42年のプレーオフ史上で前人未到の偉業となるはずだったレギュラーシーズン8位クラブの決勝進出へあと一歩届かなかった。

 石川はチーム最多で全体2位となる20得点(アタック17、ブロック2、エース1)を挙げて、シーズン通算アタック400(401)得点を記録した。レセプション(A+Bパス)成功率では、第2、第4セットに70%超をマークし、試合を通じて全体で断トツの67%を叩き出した。激戦の余韻が残る会場では、快進撃を続けたミラノへ、相手チームの選手やフロント陣、サポーター、審判やメディア関係者から賞賛の拍手が送られた。

 準決勝のもう一組は、トレンティーノが決勝へ。ミラノは3位決定戦でピアチェンツァと対戦することが決まった。第1戦はアウェーで日本時間5月1日午前1時開始予定。石川とミラノはトップ3の座と欧州王者を決める来シーズンのCEVチャンピオンズ・リーグ出場権を狙い、新たな戦いに挑む。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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