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マラソン・駅伝

【生島淳が来季の“箱根“を占う】どこよりも早い、大学駅伝パワーランキング!経験者9人が残る駒大が本命か?

生島淳

2021.01.27

 早大の問題は山対策。今年は6区で北村光(1年)が区間8位と問題を解決したが、5区では諸冨湧(1年)が区間19位のブレーキで、また新たな人材を探す必要がありそうだ。山上りを区間10位以内で持ちこたえられる人材が出現すれば、早大は駒大と対抗できる力を持つのではないか。

 駒大は9人が残るので、当然のことながら連覇の期待がかかる。しかも5区鈴木芽吹、6区花崎悠紀と特殊区間経験者がいるのは心強い。優勝を経験しての自信、田澤をはじめとした1、2年のさらなる上積みを考えると、本命であることは間違いなさそうだ。

 面白いのは國學院大だろう。経験者が豊富で、しかも5区殿地琢朗、6区島﨑慎愛は質の高い走りが見込めるので、問題は1区、2区。今年は1区藤木宏太が区間12位、2区中西大翔が区間15位と後手を踏んだことが苦戦の要因となった。ここで流れに乗れれば3位以内、いや、もっと上を狙えるかもしれない。
 
 ここに往路の経験者が全員残る順天堂大、復路優勝の青学大(今回は走れなかった岸本大紀の復活が待たれる)、そして宮下隼人、世代トップの実力を誇る石田洸介が入学してくる東洋大あたりが上位に絡んでくるのではないか。

 このランキングは、あくまで私的な指標。

 みなさんも、独自のランキングを作って来年度の大学駅伝を予想して楽しんでもらえたらと思う。

取材・文●生島淳

【著者プロフィール】
いくしま・じゅん/1967年気仙沼生まれ。海外ではNBAやMLB、国内ではラグビー、駅伝、野球等、幅広くスポーツを追うジャーナリスト。駅伝関係の著書には『監督と大学駅伝』(日刊スポーツ出版社)、『箱根駅伝』『箱根駅伝 新ブランド校の時代』(ともに幻冬舎新書)、『箱根駅伝 勝利の方程式』『箱根駅伝 勝利の名言』 (ともに講談社+α文庫)など多数ある。

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