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【名馬列伝】衝撃の復活劇とライバルを差し切った名勝負! グラスワンダーが二度の有馬記念で魅せた底力<後編>

三好達彦

2022.07.17

 この年のJRA賞年度代表馬は、フランスでGⅠを勝ち、凱旋門賞(GⅠ、ロンシャン・芝2400m)でも2着したエルコンドルパサーに決まったが、グラスワンダーとスペシャルウィークにはそろって特別賞が贈られた。
 

 グラスワンダーは翌2000年も現役を続けたが、往時の力は出せなかったうえ、骨折が判明。宝塚記念(6着)を最後に現役を引退して、翌春から種牡馬入りした。

 産駒にはジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローやアーネストリー(宝塚記念)、セイウンワンダー(朝日杯フューチュリティステークス)などを輩出。スクリーンヒーローは種牡馬としてGⅠレース6勝のモーリスや、有馬記念を勝ったゴールドアクターを出し、モーリスはすでに種牡馬としてスプリンターズステークス(GⅠ、芝1200m)を勝ったピクシーナイトなど多くの重賞勝ち馬を出している。

 血脈が途切れることなく続いていくことは、競馬の根源である血統的な楽しみそのものである。グラスワンダーの血が今後も発展していくことを願っている。

<後編・了>

文●三好達彦
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