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【天皇賞(秋)】『3歳vs4歳』の勢力図が濃厚。「ひと回り骨格が大きくなった」イクイノックスが同世代、古馬勢を一蹴へ

三好達彦

2022.10.29

 残ったのは3歳馬のイクイノックスだが、筆者はイチ押しとしたい。

 本馬もダノンベルーガと同様、デビュー2戦目で重賞に挑戦し、東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ、東京・芝1800m)を制覇。しかし、陣営も公言していたように体の幼さもあって疲労が抜けなかったため、休養に入って成長を促した。そして約5カ月のブランクを経て”ぶっつけ”で臨んだ皐月賞でジオグリフに1馬身差の2着に健闘。続く日本ダービーでは勝ったドウデュース(牡3歳/栗東・友道康夫厩舎)に競り負けはしたものの、同タイムのクビ差2着という堂々たる勝負を見せた。

 共同会見で木村哲也調教師が「背が伸びて、ひと回り骨格が大きくなったように見えた」というように、まだ完成形とは言えないものの、馬体の成長は明らかで、追い切りで見せた動きも春の2戦にも増してシャープさが目立った。JRAから発表された調教後の馬体重は492㎏と、日本ダービー出走時の484㎏よりも8㎏増えているのは、このあとの輸送でいくらか減るとしても、評価材料の一つとなるだろう。

 早くから”素質はクラシック級”と評価され得ていたイクイノックスが順調に成長しながら迎えた秋。そのポテンシャルの高さがあれば、古馬のトップクラスをはじめとする強豪を撃破しても驚かないと筆者は考える。
 
 一応評価の順を整理しておくと、イクイノックス、シャフリヤール、ダノンベルーガ、ジオグリフ、ジャックドールとしたい。だいたいはこの5頭の勝負と見ているが、敢えて穴っぽい馬を挙げておくなら、先行有利となっている現在の東京の馬場を味方に付けられるパンサラッサ、今年の大阪杯を制しながら人気を落とし過ぎた嫌いがあるポタジェ(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)をピックアップ。

 そして今年に入って急上昇し、前走の小倉記念(GⅢ、小倉・芝2000m)では手綱を”持ったまま”後続を0秒8差突き放し、5馬身差で完勝したマリアエレーナ(牝4歳/栗東・吉田直弘厩舎)を最大の”惑星”として指名しておきたい。

文●三好達彦

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