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競馬

フォーエバーヤングが世界最高15億円を獲得できたワケ。驚異的な二の脚を引き出し、奇跡的な逆転勝利を手繰り寄せた鞍上の見事すぎた手綱さばき【サウジC】

三好達彦

2025.02.24

自身初の海外G1制覇となった坂井騎手。(C)Getty Images

自身初の海外G1制覇となった坂井騎手。(C)Getty Images

 それにしても、坂井瑠星騎手の手綱さばきはあまりにも見事なものだった。逃げ・先行を得意とする彼の騎乗は、若いながらも豊富な海外経験がもたらしたものであり、そのなかで培われた先へ行かせながら馬に道中で息を入れさせる技量がフォーエバーヤングの二の脚を引き出し、奇跡的な逆転勝利を引き寄せたと言えるだろう。同時に、フォーエバーヤングは昨年の海外転戦、特に米国で経験した厳しい流れに揉まれた経験が明らかに彼の力量を一段上のフェーズへと引き上げていることを感じた。

 また、初のダート戦をものともしないロマンチックウォリアーの快走も流石と言えるもの。先頭に立つまでの強引とも思える仕掛けが最後の競り合いに響いたのは確かだろうが、“負けてなお強し”の印象を残し、香港のエースに恥じない走りだった。

 フォーエバーヤングは今後、ドバイミーティングへと転戦する予定で、矢作調教師は「ドバイワールドカップとサウジカップの両方を制した馬がいないので、それをなんとか成し遂げたいです」と抱負を述べている。
 
 なお、本レースには他に3頭の日本馬が出走しており、ウシュバテソーロ(牡8歳/美浦・高木登厩舎、騎手=菅原明良)が3着、ウィルソンテソーロ(牡6歳/美浦・高木登厩舎、騎手=川田将雅)が4着、ラムジェット(牡4歳/栗東・佐々木晶三厩舎、騎手=三浦皇成)が6着に健闘した。

 また同日、アンダーカードとして行なわれたレースのうち、3つのレースで日本馬が優勝した。

【ネオムターフカップ(G2、芝2100m)】
シンエンペラー(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎、騎手=坂井瑠星)

【1351ターフスプリント(G2、芝1351m)】
アスコリピチェーノ(牝4歳/美浦・黒岩陽一厩舎、騎手=クリストフ・ルメール)
※2着はウインマーベル(牡6歳/美浦・深山雅史厩舎、騎手=松山弘平)

【レッドシーターフハンデキャップ(G2、芝3000m)】
ビザンチンドリーム(牡4歳/栗東・坂口智康厩舎、騎手=オイシン・マーフィー)

 いずれの勝利も日本馬の底力、また各馬の馬場適性などを見極める目の確かさを示すものとなった。

文●三好達彦

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