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食と体調管理

浅倉カンナが語る格闘家としての体重コントロール。水抜きでは「歯を磨いても唾液が出てこない」という体験も

THE DIGEST編集部

2021.06.01

現在めざしているのはRIZINのタイトル。その後は海外参戦も視野に入れていきたいと語る。写真:田中研治

現在めざしているのはRIZINのタイトル。その後は海外参戦も視野に入れていきたいと語る。写真:田中研治

――自分の中で頑張って続けていったらタイトル取れるという思いはあります?

「そうですね、取れると思います。そして取ってからが重要だと思います。取れないままで終わることは絶対ないです」

――そのためにこれから磨いていきたいところは?

「全体的にもっと1個、2個上のランクに上がっていきたい。まだまだ完成もされていないし、知らないこともたくさんあります。今はコロナもあって海外の選手とかと戦えていないので、そういう経験の部分でも段階をちゃんと踏んでやっていきたいと思っています」

――格闘技の魅力を改めて教えてください。

「格闘技って普通の人じゃ触れられないみたいな感覚がある方も多いと思いますが、全然そんなことはありません。自分はただ格闘技しかやってこなかったから今やっているだけで、逆に他のことは全然できないくらいです。でも格闘技だけではなく、全てのスポーツがそうだと思うのですけど、その選手をちゃんと一人ひとり知って見ていただけたら、より面白いと思います。みんな色々なものをかけて戦っていて、本当リングが全てなんです。全てを出すために頑張って、そこですごい試合が生まれてくるのが魅力かと。試合までの期間、どれだけ何をかけてきたかを感じてもらえたらいいな、と思います」

――今後、海外進出を考えることはありますか?

「今はまだベルトも取れていないんで、まずはベルトです。でも本当の一番になるには海外の選手にも勝っていくこと。そういう部分では興味あります」

――何かを頑張っている子どもたちにメッセージをお願いします

「自分も(レスリングを)始めて1年半ぐらいはずっと勝てないがあって、センスもないのになぜやっているんだろうって思う時もありました。でもある日、それをボーンって越える時があるんです。勝てずにモヤモヤしてる子たちは、頑張っていれば絶対にいいことがある。“実ったな”って思うことが絶対あるんです。ずっと頑張り続けることが一番難しいと思うんで、大切なのはそこかな。継続することって簡単じゃない。今やってる競技を好きになって、とにかく頑張って続けてほしいなって思います」

――そういう経験は貴重ですね。

「自分も元々センスがすごいあるわけじゃないんで、センスがあって、すぐに活躍している人に対していいなぁと思う時あります。でも自分が、“わ、結果出た”って思った経験があったので、ダメかもしれないって思っている人たちに、『それ、私もそれ同じだったよ』って伝えたいです!」

【プロフィール】
浅倉カンナ(あさくら・かんな)
1997年10月12日生まれ。158cm。49kgパラエストラ松戸所属。千葉県出身。
幼稚園年少からレスリングを始め、小学校高学年で『東京ゴールドキッズ』へ移籍。全国大会優勝や、国際大会出場等の活躍を収める。高校1年の時、レスリングと高校を同時に辞め、目標を見失っていた時に総合格闘技と出会う。2014年、デビュー戦で初勝利。パンクラスやDEEPを経て16年RIZIN初参戦を果たす。17年の女子グランプリで決勝進出し、憧れだったRENAを倒し優勝した。21年3月、RIZIN.27スーパーアトム級タイトルマッチで女王・浜崎朱加に挑戦。1−2の判定で敗れたものの、中盤からの巻き返しに観客は沸いた。現在P&G『パンテーン PRO-V ミセラシリーズ』のCMに出演中。

文●保坂明美(THE DIGEST編集部)

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