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プロ野球

「天王山・第1ラウンド」は勝負手の今永vs奇襲のクック! 3位・広島は救援陣が不安要素だが…【セ・リーグ展望】

氏原英明

2019.09.10

首位巨人との天王山、DeNAは初戦の今永で落とすと優勝がかなり苦しくなる。(C)日刊スポーツ/朝日新聞

首位巨人との天王山、DeNAは初戦の今永で落とすと優勝がかなり苦しくなる。(C)日刊スポーツ/朝日新聞

DeNA(2位)vs 巨人(1位)/10勝9敗
9月10・11・12日/横浜スタジアム


 2位・DeNAが首位の巨人を迎え撃つ3連戦。ゲーム差は4離れているが、今月6試合の直接対決を残しているだけに、まずは“天王山・第1ラウンド”といったところだろう。

 ホームDeNAは初戦の先発にエースの今永昇太を立ててきた。8月4日から相手エース級との投げ合いを避けるために日曜日の先発を担ってきたが、ここへきてカード頭で先陣を切る。つまり、ラミレス監督は勝負を賭けてきたということだ。

 前節で中日に3連敗を喫した中で、エースの奮闘で流れを変えられるか注目したい。打線は、9月4日から筒香嘉智が4番に復帰。その初戦でサヨナラ本塁打を放つなど存在感を見せた。
 一方の巨人は予告先発がクックと発表されている。リリーバーからの配置転換で、先発としてどんなピッチングをするか見ものだ。8日の試合に登板予定だったが、台風により試合が流れてスライドしてきた。

 打線は7日の試合で16安打10得点とつながった。好調の坂本勇人と丸佳浩の2、3番コンビが打線を活発にして、4番の岡本和真や亀井善行らが絡んでいく。6番・ゲレーロが好調なのも大きい。救援陣に不安を抱えているだけに、できるだけ楽な展開で終盤を迎えたい。

 “天王山第1ラウンド”――両者とも息巻いているはずだ。

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