完全に“この男”が帰ってきた。

　ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間５月９日、本拠地で行われているタンパベイ・レイズ戦に「３番・DH」で先発出場すると、７回の第４打席に今季第６号となる本塁打をグランドスラムで達成した。第３打席でも今季５号を放っており、２打席連発となった。

【動画】初のグランドスラム！確信歩きの２打席連続弾に本拠地熱狂

　この試合の第２打席にラッキーな形でヒットを放った偉才は、第３打席にマイク・トラウトの２ランに続く本塁打を左中間スタンドに叩き込んでいた。そして第４打席、トラウトの押し出し後に無死満塁の場面で役者に出番が回ってくる。

　カウント３－１からの５球目、内角よりに甘く入ったカッターを完璧に捉えた打球は、本人も、そして相手守備陣も一歩も動けない完璧なホームラン。メジャー自身初となる満塁弾を記録したのだった。
  　あまりに見事なグランドスラム、そして２打席連発に現地メディアも興奮しないわけがない。『MLB.com』のエンジェルス番記者レット・ボリンガーは、あまりの衝撃的打球に「完璧に粉砕した」と目を丸くすれば、名物記者のジェレッド・カラービス氏も「ショウヘイ・オオタニ　イズ　ゴッド」（大谷翔平は神だ）と最敬礼せざるを得なかったようである。

　前日の試合までは、昨年に比べてスロースタートだった大谷。しかし、この日の２打席連発は完全復活を印象付けるものだった。メジャー通算100号まであと１本にも迫り、金字塔への期待も高まるばかりである。

構成●SLUGGER編集部

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