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MLB

筒香・秋山・菊池――メジャーのスカウトが見た日本人選手の「リアル評」

ジム・アレン

2019.12.07

●筒香嘉智(LF)→予想契約額2年800万ドル

◯選球眼も優れる本物の強打者
×守備・走塁の貢献度が低く、移籍先はア・リーグ限定?

「筒香ほど評価が大きく分れている選手は今まで見たことがない。メジャーでレギュラーとしてやっていけると評価する者もいれば、限られた価値しかないと考える者もいる」

・MLBで25ホームランを打てるか?

「不可能な数字ではない。私は筒香が横浜スタジアムで場外ホームランを打ったのもこの目で見ている。だから、パワーが本物であることは知っている。だからこそ、彼に魅力を感じるチームもあるんだ」

「おそらく可能だろう。だが、メジャーで25本打てる可能性を秘めていて、筒香と同じ程度の守備力の選手が3Aに何人いると思う? たくさんだよ。つまり問題は、他にも選択肢がある中で筒香にチャンスを与えるチームが出てくるかどうかということだ」

 ほとんどのスカウトは、筒香の問題は出場機会を得られるかどうかだと言う。レフト守備に加え、メジャー投手の速球を打てなければ出番は減るだろう。「彼はア・リーグ向きの選手だと思う。DHの選択肢もあるからだ。レフト守備は平均以下だが、打撃が一流なら問題ない。では、打撃は一流か? そう考える人もいるようだが、私は違う」

「球速への適応にはしばらく時間がかかるだろう。私は、筒香がメジャーで平均以上の打者になるというのは無理があると思う。レフトやライトの基準に照らすとなおさらね」

「メジャーで生き残る術を見出せるはずだ。彼が攻略できるメジャーの投手はたくさんいる」
 
「まずまずの成績は残せるだろう。質の低い投手もそれなりにいるからね」

 だが、他の2人のスカウトは、筒香は日本でも質の高い速球に手を焼いており、メジャーの投手たちは変化球なしでも彼を打ち取れると考えている。

「彼は日本でも95マイル以上の速球をあまり打っていなかった。一流の投手なら、速球で攻めまくるだろう」

「(MLBでは)今、95マイル以上を投げるリリーフ投手が本当にたくさんいる。一昔前の90マイルが今の95マイルなんだ。それが当たり前になった。日本の打者は例外なく適応に苦労するだろう。それほど速いピッチャーはあまり見たことがないからだ。その中でも、筒香は特に苦労するだろうな」

 では、守備はどうだろうか?

「平均を少し下回る程度だと評価している。ただ、レフトや一塁は打撃優先のポジションだし、守備への期待は元々、高くないだろう」

「普通のレフトフィールダーだ。捕るべきボールを捕れずに恥ずかしい思いをするようなことはないだろう。ただ、彼が入ることで守備がアップグレードするチームがあるかは疑問だ」

・FanGraphsは2年1600万ドルの契約を獲得すると予想しているが、その金額は適切だろうか?

「私ならそれより低い額を提示するだろう。だが、値段を決めるのはマーケットだからね。彼に興味を示すチームがたくさん出てくるなら、その条件は手頃な額だ」

「彼がそれだけの条件を得られるとは、私には思えない。だが、驚くようなことをしてくるチームが毎年必ず出てくるものだ。彼には30本塁打を打つだけの伸びしろもある。特に今は、パワーに対して金を払おうとするチームは多いしね」
 

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