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MLB

筒香・秋山・菊池――メジャーのスカウトが見た日本人選手の「リアル評」

ジム・アレン

2019.12.07

●秋山翔吾(CF)→予想契約額2年600万ドル

◯天才的な打撃技術を誇り近年はパワーも向上
△センターの守備はMLB基準では……年齢面もややネックになる

 優勝を狙うコンテンダーでは第4の外野手、それほど選手層が厚くないチームならレギュラーというのが、秋山に対するスカウトの一致した評価だ。彼の日本での成績は、青木宣親(現ヤクルト)がMLBへ行く前の数字に似ている。スカウトたちは、この2人の比較をどう考えているだろうか?

「青木と同じような成績を秋山にも期待している。3年前と違って、私は彼をレギュラーのセンターとしては見ていない。『コンタクト能力に秀でた第4の外野手』と見ている」

「秋山は青木とよく似ているが、秋山の方が逆方向に多く打球を飛ばす。青木はまた違ったタイプの打者だった。メジャーでも三振を取るのが最も難しい選手の一人だったからね。それでも、私の中では秋山の方が少し評価が高い。彼は最近のMLBでは貴重なオールラウンド・プレーヤーだからね」
 
・秋山は日本で何度もゴールデン・グラブを受賞しているが、MLBのセンターの守備と比較するとどうか?

「2015年、16年と比べると、肩とスピードは少し落ちていると感じている。それでも、バックアップやプラトーン要員としては問題ないだろう」

「守備の指標は落ちていると聞いているが、打球への入り方やリリースは今もいいし、送球も正確だ。少し衰えているのかもしれないが、私の目にはそう映っていない」

「外野ならどこでもそれなりにできる。ただ、今のMLBのセンターのレベルはとても高い。だから、センターとしてはやや平均を下回ると見ている。ただ、レフトなら多くのチームで今よりアップグレードになるだろう」

『MLBトレード・ルーマーズ』は秋山の予想契約額を2年600万ドルとしている。スカウトたちはこれについてどう思っているだろうか?

「可能な範囲だが、少し高いかな。マイナーとのスプリット契約か、3年600万ドルくらいじゃないかな」

「年齢が不利な材料になる。金額自体は妥当だろうが、2年以上の契約を与えるチームが出てくるとは思えない」

「秋山は特別な選手だ。誰よりも早く球場に来ているようだし、リーダーとしての役割も担ってきた。こういったことはあまり目立たないかもしれないが、価値がある」
 

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