NBA

「すごく気合いを入れていた」アデトクンボとの初対決で好守を見せた八村。指揮官も「(ルイの)今季のベストゲーム」と絶賛

秋山裕之

2020.02.26

初対決となったアデトクンボ(左)に対し、八村は見事なディフェンスを披露した。(C)Getty Images

 2月24日(日本時間25日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはミルウォーキー・バックスとの試合で延長戦の末に惜敗(134-137)し3連敗。20勝36敗でイースタン・カンファレンス9位につけているものの、プレーオフ出場圏内にいる8位のオーランド・マジック(25勝32敗)とのゲーム差は4.5へと広がってしまった。

 とはいえ、21日にクリーブランド・キャバリアーズ、23日にはシカゴ・ブルズと、下位球団に連敗を喫していたウィザーズにとって、リーグベストの戦績を誇るバックスをあと一歩まで追い詰めたことは大きな収穫と言えよう。
 
「今日はわずかに及ばなかった。相手はおそらく、(NBAファイナルが行なわれている)6月下旬もまだ戦っているだろう。そんなチームに我々は精一杯戦ったと思う。今日はオールスター前に見せていた必死さが戻ってきていた。負けてしまったが、がむしゃらにやってくれた。この意識を保って戦い続けたいね」

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が試合後に振り返ったように、ウィザーズは強豪を相手に見事に奮戦。エースのブラッドリー・ビールはキャリアハイを連夜更新する大暴れで、55得点を叩き出した。

「正直なところ、嬉しくはない。勝たなければ55得点した意味はないと思っているから」と、ビールは敗戦の悔しさを前面に押し出していたとはいえ、第4クォーターだけで22得点を叩き出し、バックスを土俵際まで追い詰めたパフォーマンスは素晴らしいの一言に尽きる。

 指揮官も「ブラッドはスペシャルな選手。できる限りのことをこなして、(このチームが)勝利する形を作ってくれている。今日は勝てなくて残念。でも彼は勝者だ。いつも大活躍してくれている」とエースを絶賛。ビールとマッチアップしたジョージ・ヒルもこのように称えている。

「彼はまさに快適な状態に入っていた。特に終盤は、本当にたくさんのショットが入っていた。俺たちがディフェンスでスイッチしても関係なかったね。きっとリングが海のように広く見えていたんだろう。俺たちがハイレベルな守備を敷いても、タフショットをねじ込んでいたんだ」
 
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八村の好ディフェンスを指揮官も絶賛