NBA

チームを“優勝直前”まで導くも…。レジェンド&現役スターのファイナル「敗退時」のスタッツを紹介!

ダンクシュート編集部

2020.06.26

レブロンは11年から8年連続でファイナルに出場。17年のウォリアーズとのシリーズでは平均トリプルダブルを達成したが、優勝には手が届かなかった。(C)Getty Images

 個人成績は選手の実力を測る上で最も分かりやすい指標だが、スタッツと同等、もしくはそれ以上に重要な評価基準となるのが優勝経験の有無だ。平均30点近くをマークするスコアラーや、平均ダブルダブルを叩き出すビッグマン、毎年オールスターに選ばれている人気選手でも、優勝経験がないと、それがマイナス評価になることもある。

 ただNBAの歴史を振り返ると、個人としては申し分ない成績を残しながら、無冠でキャリアを終えた選手や、ファイナルで何度も苦杯を舐めた選手は少なくない。ここでは『HoopsHype』が紹介するファイナルに複数回出場した25人のスターから、10人をピックアップした(チーム名は略称、個人成績はシリーズ敗退時のもの)。
 
ジェリー・ウエスト(元レイカーズ)
■ファイナル成績:1勝8敗 ■個人成績:平均31.6点、5.1リバウンド、5.2アシスト

"ミスター・クラッチ"の愛称を持つスコアリングガードは、14年間のキャリアで9回ファイナルへ進出。しかし、現役時代にあたる1960年代はセルティックスの全盛期で、ウエスト率いるレイカーズは彼らの前にことごとく敗れ去った。69年の頂上決戦では、平均37.9点という圧巻のパフォーマンスで宿敵を追い詰めるも3勝4敗で惜敗。ただその活躍が評価され、初代ファイナルMVPに選出されている。優勝とは無縁のキャリアと思われたが、晩年の72年に初の栄冠を味わった。

エルジン・ベイラー(元レイカーズ)
■ファイナル成績:0勝7敗 ■個人成績:平均26.4点、13.5リバウンド、3.6アシスト

 ファイナルにおける1試合の最多得点保持者(61得点)は、同僚のウエストとともにセルティックスの高い壁に阻まれ続けた。前述の61得点を叩き出した62年のシリーズでは平均40.6点、17.9リバウンド、翌年も平均33.8点、15.0リバウンドと驚異的な数字を残すも、頂点には手が届かず。37歳となった71-72シーズンの途中でヒザのケガを理由に引退を発表するが、不運にもチームは同年に優勝を果たしている。

レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
■ファイナル成績:3勝6敗 ■個人成績:平均28.5点、9.5リバウンド、7.7アシスト

 現役№1プレーヤーは11年から18年まで8年連続でファイナル出場も、3勝5敗と黒星が先行(残る1敗は07年のスパーズ戦)。ヒート移籍1年目の11年の頂上決戦(vsマーベリックス)では消極的なプレーが目立ち、A級戦犯に。ただその後は毎年好成績を残しており、古巣キャブズに復帰した15年のウォリアーズとのシリーズでは平均35.8点、13.3リバウンド、8.8アシストと大暴れ。17年は平均トリプルダブル(33.6点、12.0リバウンド、10.0アシスト)と獅子奮迅のプレーを見せた。