NBA

ブレイザーズの「歴代ベスト5」を選定!歴代屈指の問題児と伝説のセンター、そして球団No.1選手のバトンを継承するバックコートコンビ

出野哲也

2020.07.27

2人の現役選手に加え、球団史上最高のプレーヤーと歴代屈指の問題児、そして伝説のセンターがブレイザーズベスト5に選出された。(C)Getty Images

 1946年の創設から74年。その長い歴史の中でNBAは何人ものスーパースターを輩出し、ファンを楽しませてきた。では、各チームの「歴代ベスト5」を選出したら、一体どんな選手が並ぶのか。『THE DIGEST』では、NBAに精通する識者に依頼し、全30チームのベストメンバーを選んでもらった。今回は1977年にプレーオフ初出場初優勝を成し遂げ、1983~2003年には歴代3位となる21シーズン連続のプレーオフ進出を果たすなど、長くウエスタン・カンファレンスの強豪として君臨してきた「ポートランド・トレイルブレザーズ」編をお届けしよう。
 
【ポイントガード】
デイミアン・リラード

1990年7月15日生。188cm・88kg
在籍期間:8シーズン(2012~)
成績:607試合、平均24.0点、4.2リバウンド、6.5アシスト

 現時点では、ブレイザーズ史上最高の選手はクライド・ドレクスラーだろう。だが、数年後にはリラードが取って代わるかもしれない。

 ルーキーシーズンに平均19.0点をマークし、満票で新人王を獲得。2年目から7シーズン連続で平均20点以上稼ぎ出している得点能力が素晴らしいのは言うまでもなく、なにしろ1試合最多得点の球団記録ベスト3はリラードが独占(1位:61得点、2位:60得点、3位:59得点)しているくらいだ。

 しかし"デイム"の一番の魅力は、並外れた勝負強さにある。プレーオフのシリーズ突破を決めるブザービーターを2度以上決めたことがあるのは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とリラードの2人だけ(2014年と2019年の1回戦)。「どんな場面だって緊張なんてしない。勝つときは勝つし、負けるときは負けるんだ」と言う冷静さと達観がその源泉になっていて、2018年には選手たちの投票により、現役最高のクラッチプレーヤーに選ばれた。また、古典的なポイントガードではないものの、通算アシスト数もテリー・ポーター、ドレクスラーに次ぎ球団史上3位にランクされている。
 
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球団史上“最高の選手”と“最悪の暴れん坊”