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ビール、ウエストブルックが躍動し、ウィザーズがネッツに大逆転勝利!八村はシュート不発も終盤に仕事

秋山裕之

2021.02.01

ウエストブルック(右)、ビール(左)の両エースが大爆発し、ウィザーズが逆転勝利で連敗を4で止めた。(C)Getty Images

「この試合はクレイジーなゲーム。確かに、俺はこれまでいくつかクレイジーな試合を経験してきた。だがこの試合もそのなかのひとつに入るね」(ラッセル・ウエストブルック)

「ラス(ウエストブルックの愛称)はすべてにおいて驚異的だった。それは俺たちが求めていたことだったんだ。観ていて美しかったよ」(ブラッドリー・ビール)

 ワシントン・ウィザーズの2大エースがそう語ったように、1月31日(日本時間2月1日、日付は以下同)にキャピタル・ワン・アリーナで行なわれたブルックリン・ネッツ戦は、ウィザーズにとって今季のベストゲームと言っても過言ではない一戦となった。

 ジェームズ・ハーデンを大腿部の打撲で欠いたネッツは、カイリー・アービング、ブルース・ブラウン、ジョー・ハリス、ケビン・デュラント、ディアンドレ・ジョーダンの5人がスターターとして出場。対するウィザーズはウエストブルック、ビール、デニ・アブディヤ、八村塁、ロビン・ロペスが先発に名を連ねた。
 
 試合序盤、ネッツはハリスとデュラントによる3ポイント攻勢で早々に2桁リードを奪う。一方ウィザーズは、第1クォーター最初の約9分間でタイムアウトを3回も使うほど攻守ともに乱調。だがベンチスタートのイシュ・スミスやダービス・ベルターンスが奮戦し、何とか10点ビハインドで最初の12分間を終えた。

 続く第2クォーター、ウィザーズはモリッツ・ヴァグナーがスティールから豪快なダンクを叩きこむなど追い上げを見せる。序盤からタイムアウトの要求を強いられたネッツだが、デュラント&アービングをコートに戻すことなく応戦。65-71とウィザーズの6点ビハインドでゲームを折り返した。

 第3クォーターも互いに点を取り合い、ネッツの7点リードでラスト12分へ。第4クォーターは開始早々にジェフ・グリーンの3ポイントが決まり、差を10点まで広げた。

 だがこの日はウィザーズが誇るバックコートデュオ、ウエストブルックとビールが大爆発。最終クォーターに両選手だけで37得点(チーム全体で48得点)を奪い、奇跡の大逆転劇を演じてみせた。
 
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“98%の確率で敗戦”の劣勢を覆したウィザーズ