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NBA

好調の弟フランツを支える“偉大な兄”モリッツ。マジックの指揮官が語る“ヴァグナー兄弟の絆”<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.12.31

ここまで順調なルーキーイヤーを送るフランツ。その陰には、兄モリッツの支えがあった。(C)Getty Images

ここまで順調なルーキーイヤーを送るフランツ。その陰には、兄モリッツの支えがあった。(C)Getty Images

 今季NBAデビューを果たしたルーキーで、現在最も平均得点が多いのは?1位指名のケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)か?それとも2位で指名を受けたジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)か?

 開幕から35試合を終えた時点で、平均15.6点でトップに立つのは、トロント・ラプターズのスコッティー・バーンズ(4位指名)、そして、オーランド・マジックから8位で指名されたドイツ人フォワードのフランツ・ヴァグナーだ。

 ここまで35試合すべてに先発出場しているヴァグナーは、うち30試合で2桁得点をマーク。現在も17戦連続で2桁得点を継続中で、12月28日のミルウォーキー・バックス戦ではキャリアハイの38得点を叩き出した。マジックのルーキーで38得点超えを達成したのは、1990年のデニス・スコット、そして1993年のシャキール・オニールに次ぐ3人目の栄誉だ。
 
 試合は127-110でバックスの勝利に終わったが、ハーフタイムの時点で27点差とバックス優勢で突入した後半戦から、ヴァグナーは一挙27得点を奪取。最終クォーター残り7分でレイアップを沈めた時には、8点差まで迫っていた。

 チーム最長の38分間コートに立ったドイツ人ルーキーは、20本打ったフィールドゴールのうち3ポイント4本を含む12本を成功。さらにフリースローは全10本をネットに収め、併せて7リバウンド、3アシストと主力級の働きを見せた。

 ジャマール・モズレーHC(ヘッドコーチ)は「フリースローを10本中10本決めたのはでかした。“いかにファウルをゲットし、いかにリムでプレッシャーを誘うか”ということを、しっかり理解できているようだ」と高評価。

 試合中には、相手センターのデマーカス・カズンズからもコート上でナイスプレーを称賛されたというフランツだが「彼には『ありがとう』とお礼を言ったけれど、その時点で大差をつけられていたし、結局試合に負けてしまったから……」と、チームを勝利に導けなかったことを悔やんだ。
 
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