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NBA

ペティット、マラビッチ、シャック……。優勝経験はないものの、3人の殿堂入り選手を輩出する隠れた実力校、ルイジアナ州大【名門カレッジ史】

出野哲也

2020.01.14

優勝経験は1度もないLSUだが、シャックをはじめ3人の殿堂入り選手を輩出する隠れた実力校だ。(C)Getty Images

優勝経験は1度もないLSUだが、シャックをはじめ3人の殿堂入り選手を輩出する隠れた実力校だ。(C)Getty Images

 フットボールと野球では、計9度の全米制覇を成し遂げているルイジアナ州大(以下LSU)。しかしバスケットボールにおいてはファイナル4進出が最高で、NCAAトーナメント(以下トーナメント)の優勝はゼロ。NBA選手の輩出も45名とそこまで多くはないが、そのうち3人が殿堂入りを果たしている隠れた実力校だ。

 LSUのバスケットボール部(通称タイガース)が結成されたのは1908年。創設当初はHCが頻繁に変わるなど、チームとして不安定な状態が続いていた。

 転機が訪れたのは25年。野球部の監督と兼任でハリー・レイベンホーストが指揮官に就くと、チーム力は徐々に向上。35年には名選手スパーキー・ウェイドを擁し、アメリカン・リージョン・ボウルという大会で見事に優勝を飾っている。当時はNCAAやNITトーナメントが存在しなかったため、同大会のチャンピオンとなったLSUはこの年の全米王者だと主張しているものの、公式には認められていない。
 
 49年にNBAが誕生すると、LSUからはそれまでNBLでプレーしていたジョン・チェイニー(トライシティーズ・ブラックホークス/現アトランタ・ホークスほか)、フランク・ブライアン(フォートウェイン・ピストンズ/現デトロイト・ピストンズほか)の2人が参戦。リーグ史上で3人しかいない〝2月29日生まれの選手〞という肩書きを持つチェイニーだが、コート上では目立ったインパクトを残せず、わずか1年、16試合の出場で平均4.4点にとどまった。

 一方のブライアンは、1年目から平均17.8点をマークしその実力を遺憾なく発揮。51年には初開催となったオールスターにも出場するなど、人気と実力を兼ね備えた選手として活躍した。

 52年にLSUを卒業したジョー・ディーンは、同年のドラフトでインディアナ・オリンピアンズ(現在は消滅)から1巡目5位指名を受けるも入団を拒否。実業団でプレーしたのち、カレッジバスケの解説者を経て、2000年まで母校の体育部長を務めた。
 
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