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NBA

好調ヒートの現在地。バトラーとスポールストラHCが語るチームの強みと約束事、そして抱える不安材料とは?

北舘洋一郎

2020.08.22

「ペイサーズのビデオを観て、ディフェンスの癖を頭に叩き込む作業をずっとしている。自分をマークするディフェンダーよりも、2線、3線にいる選手のカバーリングの癖、そしてどこに死角が生まれるのか、とかね。そうすれば、コーナー側からドライブを仕掛けたら誰がカバーにきて、味方の誰がオープンになるかがわかる。中央突破をすればリムプロテクターが待ち構えているけど、例えばAというディフェンダーならファール覚悟で止めにくるが、Bならそこまで追いかけてこないからゴール下でフィニッシュできる、とか。チーム全員で相手の研究をひたすらにしているんだ」

 ヒートが2連勝できた理由は、こういう取り組みを怠らないことにあるとバトラーは言う。

 またスポールストラHCは、チームに徹底させているポイントをふたつ上げていた。

 まずはディフェンス。リーグの傾向が身体を張ったフィジカルなディフェンスから、個々の選手が位置するポジショニングの優位性で勝負するようになった今のNBAでは、ディフェンスそのものの概念が大きく変わったのだと言う。
 
「ボールマン有利な現在のリーグで、接触をできる限りしないディフェンスは高度な技術力が必要だ。なかでも、相手の有利なスペースを埋めるようにポジショニングを取り、その上でボールを守ることを5人が連動してできなければ、チームディフェンスは機能しない」とスポールストラHCは話す。

 結果的に狙うべき相手のミスは、シュートミスではない。常にパスミスを狙うように守るのが、ヒート流のディフェンスなのだ。

 エースがボールを独占して得点を狙ってくるオフェンスに対しては、シュートがしにくいように身体を寄せて圧はかけるが、決してフィジカルに阻止には行かない。バスケットカウントを取られることは、一番やってはいけないからだ。

 逆に、シュート以外のオフェンスプレーには、多少フィジカルになってもプレッシャーをかける。とにかく相手がオフェンスにエントリーした出鼻をくじかせ、これは厄介だというイメージを植えつけていくことが、ヒートはとにかく上手いのだ。
 
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