チームがバトラーに託していることが相手に伝わったために、この2戦に勝利できたという見方もあながち間違ってはいないだろう。バトラーにボールを渡し、例えタフショットになってもシュートを打たせることを選択したのだと相手ディフェンスが感じれば、そこを潰そうとディフェンスはバトラーに夢中になる。もし一度タフショットを外したとしても、次のオフェンスで同じようにシュートを狙いにいけば、ディフェンスがまた潰しにくるだろう。そこでパスを捌き、オープンになった味方が3ポイントを決めれば、相手を上手く丸め込めたことになる。
「試合のなかで駆け引きが常に繰り広げられている。一度のオフェンスやディフェンスは点のようなものだが、それをひとつの線として展開できるチームがいいチームと言えるんだ」とアンドレ・イグダーラは言う。
絶対的エースがいないヒートがここまでいい流れを作ってきたのは事実だが、プレーオフでさらに勝ち進むためには、その存在が必要な時は絶対に来る。試合を決める重要な場面で、バトラーがエースの役割を全うできた時、ヒートはさらなる高みへと到達するだろう。
文●北舘洋一郎
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「試合のなかで駆け引きが常に繰り広げられている。一度のオフェンスやディフェンスは点のようなものだが、それをひとつの線として展開できるチームがいいチームと言えるんだ」とアンドレ・イグダーラは言う。
絶対的エースがいないヒートがここまでいい流れを作ってきたのは事実だが、プレーオフでさらに勝ち進むためには、その存在が必要な時は絶対に来る。試合を決める重要な場面で、バトラーがエースの役割を全うできた時、ヒートはさらなる高みへと到達するだろう。
文●北舘洋一郎
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