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NBA

歴代屈指の“不作”と言われるも、ペイトンやジャクソンといった絶滅危惧種の個性派が揃う1990年【NBAドラフト史】

大井成義

2020.09.18

 コールマンに次ぐ注目選手は、オレゴン州大4年のPG、ゲイリー・ペイトン。この年のドラフトクラスでは最高のPGと目され、4年時には平均25.7点、8.1アシスト、FG成功率50.4%という好成績をマークした。ドラフトのテレビ中継で紹介された選手の特徴については、次のような分析がなされている。「強み:素晴らしいパサーにしてボールハンドラー。自信家。弱点:ショットセレクション。態度?」

 ルイジアナ州大2年のPG、クリス・ジャクソンも、注目選手の1人。ペイトンとは違ったタイプのPGで、天才的とも言えるシューターであり、現代で例えるならステフィン・カリーに近いかもしれない。1年時に平均30.2点を叩き出し、翌年同大学にシャキール・オニールが入学してくるのだが、オニールの平均13.9点に対し、ジャクソンは27.8点をマーク。

 こんな驚きのエピソードもある。全米のエリートカレッジ選手を招集したナイキのバスケットボールキャンプにジャクソンも参加、そこへ当時20代中盤で全盛期を迎えようとしていたマイケル・ジョーダンが顔を出し、2人は1on1をプレーした。するとジャクソンはジョーダンを手玉に取ってみせたのだという。スコアはなんと10-0。その様子を、『SLAM』誌の元編集者で、現在『ESPN.com』で活躍しているスポーツジャーナリストのスクープ・ジャクソンが目撃している。
 
 迎えた6月27日、ニューヨークのマディソンスクエア・ガーデン内にあるフェルト・フォーラムで、1990年度のNBAドラフトは開催された。指名は順調に進み、1位のネッツがコールマン、トレードで2位の指名権を手にしたソニックス(現サンダー)がペイトンを、同様に3位を獲得したナゲッツはジャクソンを指名。上位の3人に波乱は起こらなかった。

 それ以降の指名選手で、後にリーグを騒動の渦に巻き込んだ選手を2人ほど紹介したい。

 21位でシクサーズに指名されたジェイソン・ウィリアムズは、3年目にネッツに移籍し、8年目にオールスターに選ばれ、その翌年自宅のパーティーでリムジンドライバーを射殺した。新築の大豪邸を自慢しようと、パーティー参加者を引き連れて施設を案内していた際、ふざけて持っていたショットガンを誤射させてしまったのだった。

 スター選手が引き起こした騒動であり、なおかつ事の顛末があまりにショッキングなだけに、この事件と裁判は全米で話題となった。ウィリアムズはその後もホテルでの自殺未遂やバーでの暴力行為、飲酒運転での逮捕など、トラブルを起こし続けた。
 

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