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NBA

マリオン、LJ、ライダー…曲者揃いの人材が集うUNLVの歴代ベストメンバーを選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.12.04

【シューティングガード】
アイザイア・ライダー

1971年3月12日生。196cm・98kg
カレッジ成績:55試合、平均24.9点、7.1リバウンド、2.9アシスト
NBA成績:563試合、平均16.7点、3.8リバウンド、2.7アシスト

 実績はSG候補のトップでも、実際にはあまりチームにいてほしくないタイプの選手でもある。90年代のUNLVには悪ガキ集団のイメージがあったが、その原因になったのがこのライダー。バスケットボールの才能は本物で、2つのジュニアカレッジを経てUNLVへ移ると、92-93シーズンは平均29.1点を荒稼ぎ。ドラフト5位で入団したミネソタ・ティンバーウルブズでも、恵まれた体格を生かして2年目には平均20.4点、94年のスラムダンク・コンテストでも王者となった。

 もっとも素行の悪さもまた本物で、現役時代と引退後を合わせ逮捕歴30回以上。ポートランド・トレイルブレイザーズ時代は、ラシード・ウォーレスらとともに暴言や問題行動を繰り返し“ジェイル(監獄)ブレイザーズ”として悪名を馳せた。試合に臨む姿勢も疑問があり、練習は当然として試合にすらしばしば遅刻。これでは力が衰え始めると拾うチームがなくなったのは当たり前で、30歳でNBAから姿を消した。
 
【スモールフォワード】
ショーン・マリオン

1978年5月7日生。201cm・100kg
カレッジ成績:29試合、平均18.7点、9.3リバウンド、1.2アシスト
NBA成績:1163試合、平均15.2点、8.7リバウンド、1.9アシスト

「バスケットボールが今のようなスタイルになったことに、自分はいくらか貢献していたと思う」と語っている通り、現代のポジションレス・バスケットボールを先取りしたような存在。個性的な選手の少なくないUNLV出身者の中でも、その独特なプレースタイルは際立っている。

“マトリックス”というニックネームは、まるで重力に縛られていないかのような身体能力が由来で、身長201cmながらPGからセンターまですべてのポジションにマッチアップできた。大学には1年在学しただけで、99年ドラフト9位でフェニックス・サンズに入団。2002~06年に5年続けて平均19点&9リバウンド以上、守備では04年と07年にリーグ最多スティールをはじめ、年間100スティール&100ブロックを5度記録した。

 素人のようなフォームでありながら要所で決まる3ポイントも重要な武器のひとつだった。4回オールスターに選ばれたサンズ時代はファイナルに進めず、ダラス・マーベリックス移籍後の2011年に優勝を味わっている。
 
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