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NBA

マリオン、LJ、ライダー…曲者揃いの人材が集うUNLVの歴代ベストメンバーを選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.12.04

【パワーフォワード】
ラリー・ジョンソン

1969年3月14日生。198cm・113kg
カレッジ成績:75試合、平均21.6点、11.2リバウンド、2.5アシスト
NBA成績:707試合、平均16.2点、7.5リバウンド、3.3アシスト

 1990年、UNLVが学校史上唯一となるNCAAトーナメント制覇を果たしたときのエース。身長は198cmしかなくとも、鍛え上げられた体躯は強靭そのもので、何より身体能力が抜群だった。91年もトーナメント準決勝で敗れるまでシーズン全勝、2年連続のオールアメリカン選出に加え、ウッデン賞とネイスミス賞にも選ばれた。

 同年のドラフト全体1位でシャーロット・ホーネッツに入団し、平均19.2点、11.0リバウンドで新人王を受賞。売り物のパワープレーだけでなくシュートタッチも柔らかく、老婆に扮して強烈なダンクを決めるコンバースのCM“グランママ”は大人気を博した。

 94年の世界選手権(現ワールドカップ)“ドリームチーム2”のメンバーにも選ばれたが、次第に腰痛に悩まされるようになり、期待されたようなスーパースターにはなれず32歳で引退。ホーネッツ時代の後輩アロンゾ・モーニングとは仲が悪く、ニューヨーク・ニックス時代はマイアミ・ヒートに移っていたモーニングと大乱闘を演じた。
 
【センター】
アーメン・ギリアム

1964年5月18日生(2011年7月5日没)。206cm・104kg
カレッジ成績:107試合、平均17.3点、8.3リバウンド、0.5アシスト
NBA成績:929試合、平均13.7点、6.9リバウンド、1.2アシスト

 センターでは現役のクリスチャン・ウッド(ヒューストン・ロケッツ)が活躍中だが、NBAではまだ実績不足のため、本来はPFのギリアムを選んだ。

 大学3年時の87年に平均23.2点、9.3リバウンドの好成績を残し、NCAAトーナメントでもオールトーナメントチームに選出。同年のドラフト全体2位でサンズに入団し、平均14.8点、7.9リバウンドでオールルーキー1stチームに選ばれた。

 体格を生かしたフィジカルなプレーで“ザ・ハンマー”と呼ばれたほか、フックシュートやターンアラウンド・ジャンパーも器用に決めたが、ディフェンスには熱心ではなかった。一方でケガには強く、2年目以降は10年続けて74試合以上に出場。ニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ在籍時の95-96シーズンには自己ベストの平均18.3点、9.1リバウンドを記録した。本名はアーモンで、キャリアの途中でアーメンに変えたのは、信心深い真面目な男にぴったりだったか。2011年にピックアップゲームのプレー中に倒れ、47歳で亡くなった。
 
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