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NBA

大学生を0点に封殺。“史上最高のバスケ集団”ドリームチームが見せた狂気じみた競争心【NBA秘話・前編】

大井成義

2020.12.14

 だが、翌日に行なわれた2試合目では、ドリームチームが大差で圧勝する。

ウェバー:「俺たちは1点も取れなかった。1点もだ。フリースローでの1点でさえも。俺たちは彼らにとって、格好のウェイクアップコールだった。そして彼らは俺たちにとって、現実を知るための完璧な相手だったよ」

ブライアン・マッキンタイア(NBA広報部長):試合終了のブザーが鳴ると、バークレーがカレッジ選抜チーム側のベンチにやってきて、『お前らはラッキーだぜ。今日俺たちは、お前らを本気で叩きのめそうとはしなかったからな』って捨てゼリフを吐いたんだ。笑わせるよね」
 
ハーダウェイ:「ホテルに戻ると、俺たちはこぞってMJの部屋に押しかけた。大学生のガキがどんな感じか、知ってるだろ?『ねえ、シューズをもらえないかなぁ。部屋にあるものなら何でも欲しいんだけど。頼むよ!いくらでも手に入るんだろ?』」

ウェバー:「俺たちに(ジョーダンからグッズを入手するという)秘密の任務があることを、ペニーはあらかじめ教えてくれなかったんだ。俺はとりあえず靴下とTシャツをゲットした。イヤリングもおねだりしたな。あの時もらったグッズは、死ぬまでキープするつもりだよ。マジで素晴らしかった。最高の瞬間だったよ。最高だった」(後編に続く)

文●大井成義

※『ダンクシュート』2019年11月号掲載原稿に加筆、修正。

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