現地時間４月29日に行なわれたブンデスリーガ第30節で、フライブルクはケルンを１-０で下し、４位を維持するとともに、３位のウニオン・ベルリンとも勝点56で並んだ。

　このアウェーマッチで、殊勲の決勝ゴールを挙げたのが堂安律だ。54分にCKをルーカス・へーラーがフリックしたところをファーサイドで真っ先に反応し、ダイビングヘッドで押し込んで、チームに貴重な勝利をもたらしてみせた。

【動画】堂安律、執念のダイビングヘッド！ 　試合後、自身のSNSで「勝点３!!」と勝利の喜びを表わした日本代表アタッカーについて、ブンデスリーガ公式サイトは「堂安がブライスガウの人々のために、黄金のゴールを決めた」とレポート。また、他にも「右サイドからのテクニカルなシュート」など、他の好パフォーマンスにも言及している。

　スポーツチャンネル『Sky Sports』のドイツ版は、「堂安が決定的なゴールを決めた」と報じた他、「彼の予測は正しく、頭で押し込むだけだった」と称賛。また日刊紙『BILD』は、「ヘーラーがCKをファーポストに送ると、そこには堂安が完璧な位置取りとタイミングで走り込んでおり、至近距離から頭で押し込んだ」「堂安が低空飛行でヘディング。1.72メートルの小柄な日本人による、ブンデスリーガ初のヘディングゴール」と綴った。

　また、スポーツ紙『Kicker』は「堂安が、フライブルクにプレミアクラスの夢を見続けさせる」と、チャンピオンズ・リーグ（CL）出場権獲得に近づいたことを強調し、総合ニュースサイト『t-online.』も「冷酷なフライブルク。CKから堂安がダイビングヘッドで１メートルの距離からゴールを決めた。堂安にとっては今季５ゴール目であり、CL出場に向けて大きな前進を遂げた」と報じている。

　対戦相手ケルンの地元インターネット新聞『report-K.de』は、「ケルンは素晴らしい試合を見せ、後半のプレーは同点に値するものだったが、フライブルクのGKマーク・フレッケンの好守にゴールを阻まれた。そして、アウェーチームでは堂安がヘディングでこの試合唯一のゴールを決め、チームのCL出場の野望を支えた」と、地元チームの健闘ぶりとフライブルクが少ないチャンスを活かしたことを伝えた。

　国外メディアもこの試合に注目し、スイスのニュースサイト『swissinfo.ch』は「今季のブンデスリーガのサプライズ・チームは、シーズン終盤の追い込みに入っても崩壊することはない。CKから堂安のヘディングゴールのおかげで、フライブルクは好調なケルンから勝点３を獲得。彼らの現時点での総勝点56は、2000-01シーズンと昨季の55をすでに超えてブンデスリーガにおいて史上最多となり、さらに、重要なタイトル（ポカール）を獲得する可能性もある」と、このクラブの隆盛ぶりと、そこでの堂安の貢献を指摘している。

構成●THE DIGEST編集部
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