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海外サッカー

対マラドーナ、対セナ…ペレが巻き込まれ続けた比較論争。そして人間エドソンが強いられた母国との緊張関係とは?

THE DIGEST編集部

2023.01.04

 同じくチームメイトだったパウロ・セーザルは、「ペレは世紀のアスリートであり、世界で最も人気のある人物だった。そして、彼はどんな政治的指導者や宗教的指導者よりも尊敬されていたが、彼自身は大きな社会問題の議論の場からは身を隠すことを好んだ。そういった問題に対して、彼の言葉は聞こえてこなかった」と指摘。2014年ブラジルW杯で、不況によって開催反対のデモが起こった際、「サッカーに集中するべきだ」とペレが主張したことに対して、国民は怒り、失望したという。
 
 しかし、同メディアは最後に「政治家、活動家、人道主義者、そして世界で最も偉大なサッカー選手を同時にこなすことなど、誰にとってもあまりに負担が多すぎる。最終的にブラジル人たちは、エドソン(ペレではない)と彼の全ての欠点に対処する方法を最後まで学ぶことはなかった」と綴って、記事を締めている。

 サッカーの才能で全ての人々に至福の時を提供し、「ペレ」という偉人として世界に貢献した存在。その裏で、人間エドソン・アランテス・ド・ナシメントの苦労や苦悩が存在したことも、記憶する必要があるだろう。そして、改めてサッカー界最大のレジェンドの冥福を祈ろう。

構成●THE DIGEST編集部
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