その中で、攻撃の中心として輝きを放って優勝に大貢献し、2007年のバロンドール、FIFA最優秀選手の受賞者となったカカは、自身のSNSで「なんて試合だ！　よくやった。さあ行こう！」と古巣を祝福。また、2007年時のロッソネロの指揮官であり、今回はレアル・マドリーの監督としてチェルシーを下して準決勝進出を決めた名将カルロ・アンチェロッティも「素晴らしい成果だ。ミランとパオロ（・マルディーニ）におめでとうと言いたい」と賛辞を贈り、「決勝でミランと対戦するのが理想的だが、まだ道は長い」と語っている。
  　アンチェロッティが祝福したマルディーニSDについては、レオンも「僕がここにいられるのは彼のおかげだ」と感謝を示しているが、スペインのスポーツ紙『AS』も「わずか１億5000万ユーロ（約210億円）でスタメンを構築し、ミランをCL準決勝に戻した。チェルシーの６億ユーロ（約850億円）とは比較にならない。マルディーニのマネジメントは非の打ち所がない」と称賛し、2019年からの歩みを紹介した。

　久々の偉業により、喜びに包まれているミランだが、ピオーリ監督は「アリーゴ・サッキ、ファビオ・カペッロ、そしてアンチェロッティの後を継いでCL制覇を果たす可能性について訊かれると、「彼らは神話の存在だ。私は彼ら（がCL優勝を果たした時）ほど若くないし、彼らのレベルにも達していない。一歩ずつ上に進んでいきたい」と謙虚で慎重な姿勢を崩していない。

構成●THE DIGEST編集部
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