レッドブルの角田裕毅の来季の去就に注目が集まるなか、専門メディア『F1 OVER STEER』は現地11月19日、チームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士のコメントを紹介。角田の代わりにレーシングブルズのアイザック・ハジャーがレッドブルのシートを掴む可能性を示唆した。
F1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』に出演したマルコ博士はハジャーについて、「チャンピオンシップを勝ち取るだけの資質がある」と絶賛。以下のようにそう考える理由を語った。
「簡単な例を出すと、ほとんどのサーキットは彼(ハジャー)にとって新しいものなのに、3周も走れば競争力を発揮してしまうんだ。私はミハエル・シューマッハや(アイルトン・)セナを近くで見てきたが、彼らはその能力を持っていた。50周や何度ものテストは必要ない。彼らは来てすぐにドカンと、その領域に到達するんだ」
この発言に、同メディアは「ハジャーが来年レッドブルのドライバーになると、ほぼ確証するものだ。角田の時代は終わりに近づいている」と解釈。チームは角田以上の若さと潜在能力を兼ね備えるハジャーに席を用意すると見通した。
一方、チーム代表のローラン・メキース氏はライジングスターのハジャー、そして来季レーシングブルズからF1デビューが予想されているアービッド・リンドブラッドの起用に慎重な姿勢をとっているのかもしれない。
英国の記者ネイト・ソーンダース氏は、ポッドキャスト番組『Nailing the Apex』でメキース氏が来季のドライバー選考に「本当に苦労している」と主張。「ユウキを解雇してハジャーを昇格させるべきか? まるでデジャブみたいだ。若手ドライバーを昇格させた(そして失敗した)ばかりなのに、彼(ハジャー)は準備ができているのか?」とメキース氏の苦しみを推し量った。
同メディアはリンドブラッドがF2で優勝を収めるほど速さを見せる時もあれば、クラッシュでレースを台無しにしてしまう場面もあると説明。「ヘルムート・マルコは、リンドブラッドの欠点の一部を見逃して、来年のF1参戦を目指している。しかし2026年に新たな規則に対応しなければならないため、レッドブルはリンドブラッドの潜在能力よりも角田の経験を優先するかもしれない」と続けた。
角田としては今季残り3戦でF1キャリア5年間で培った経験を武器に、相棒マックス・フェルスタッペン5連覇へのサポート、そしてコンストラクターズランキング2位奪取へ全力を注ぐほかないだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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一方、チーム代表のローラン・メキース氏はライジングスターのハジャー、そして来季レーシングブルズからF1デビューが予想されているアービッド・リンドブラッドの起用に慎重な姿勢をとっているのかもしれない。
英国の記者ネイト・ソーンダース氏は、ポッドキャスト番組『Nailing the Apex』でメキース氏が来季のドライバー選考に「本当に苦労している」と主張。「ユウキを解雇してハジャーを昇格させるべきか? まるでデジャブみたいだ。若手ドライバーを昇格させた(そして失敗した)ばかりなのに、彼(ハジャー)は準備ができているのか?」とメキース氏の苦しみを推し量った。
同メディアはリンドブラッドがF2で優勝を収めるほど速さを見せる時もあれば、クラッシュでレースを台無しにしてしまう場面もあると説明。「ヘルムート・マルコは、リンドブラッドの欠点の一部を見逃して、来年のF1参戦を目指している。しかし2026年に新たな規則に対応しなければならないため、レッドブルはリンドブラッドの潜在能力よりも角田の経験を優先するかもしれない」と続けた。
角田としては今季残り3戦でF1キャリア5年間で培った経験を武器に、相棒マックス・フェルスタッペン5連覇へのサポート、そしてコンストラクターズランキング2位奪取へ全力を注ぐほかないだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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