食と体調管理

「車いすラグビーは楽しい! だから食べることも頑張りたい」。日本代表、倉橋香衣を突き動かすもの。支えるもの

THE DIGEST編集部

2022.02.01

昨年10月、日本財団パラアリーナにて撮影 写真:徳原隆元

明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第15回は車いすラグビー日本代表の倉橋香衣選手が登場。頸髄損傷という大ケガを乗り越え、前向きに、そして真剣に車いすラグビーに取り組む彼女はどんな女性なのか。そして彼女を夢中にさせた車いすラグビーの魅力は? 食事や体調管理においては、パラアスリートだからこその気遣いも。

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――まずは、何度も聞かれたかと思いますが、昨年のパラリンピックの振り返っていただきたいです。銅メダルという結果をどのように捉えられていらっしゃいますか?

「悔しい気持ちの方が大きいです。自分たちは金メダルを目指してやってきて、そこに届かなかったので。でも大会が終わった後に、たくさんの人からお祝いの言葉をもらって、徐々に喜べるようになったというか、銅メダルを持って帰ることができてよかったと思っています」

――ご自身のプレーを振り返ってみると?

「まだまだ迷うことも多かったですし、角度とか動きとか、細かな反省点を挙げればきりがありません。パラリンピックに限らず、できた!って満足することの方が少ないですね」

――神戸市からの神戸栄誉賞をはじめ、さまざまな表彰を受けてらっしゃいましたが、五輪の後の周囲の反応などは変わりましたか?

「本当にたくさんの人に見てもらって、車いすラグビーのことを知ってもらえたのだと実感しています。以前は私の周りでも、試合を見たことがないっていう人が多かったのですが、パラリンピックの後は、家族や友達、会社の人たちと、車いすラグビーのルールとか、試合中のプレーについて話せるようになりました。自国開催されてよかった、放送してもらえて、そしていろいろな方にサポートしてもらえてよかったな、と改めて思います」

――秋にはデンマークでの世界選手権が控えていますね。

「はい。コロナで判断の難しいところもありますが、今年はたくさんの試合・大会が予定されています。昨年の東京パラリンピックで終わりではなくて、これからもたくさんの人に車いすラグビーを見てもらいたいですし、そのためにも、1日1日を大切にして選手たちもレベルアップしていかないといけないと思っています」