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モータースポーツ

「今冬はハードワークをした」と準備万全の角田裕毅。2022年F1について「バトルが増えるのは良いこと」

THE DIGEST編集部

2022.02.18

今季F1参戦2年目を迎える角田。昨シーズン終盤戦からのいい流れを持ち込みたいと意気込んでいる。(C)Getty Images

今季F1参戦2年目を迎える角田。昨シーズン終盤戦からのいい流れを持ち込みたいと意気込んでいる。(C)Getty Images

 昨季、アップダウンに富んだF1ルーキーイヤーを過ごしたアルファタウリの角田裕毅。2年目の飛躍を誓う21歳は、2021年の経験を活かし、今回はオフから十分な準備を進めているという。

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 オランダのモータースポーツ専門メディア『RaceXpress』によれば、彼はインタビューにおいて「昨季はフィジカルレベルが十分ではなく、自分に弱さを感じました。F1は最も難しいカテゴリーであることを改めて認識するとともに、フィジカル、メンタルともに十分でないことを自覚しました。正直に言って昨季は、ミスも多くて、完全にハッピーなものではありませんでした」とルーキーイヤーを振り返り、その反省を活かした今オフの過ごし方を明かした。

「日本に帰った際には、リフレッシュするとともに、筋力強化に集中してトレーニングをしました。新シーズンの開幕戦バーレーン・グランプリから力強いスタートを切れるよう、今はフィジカルを改善しようと努めています。前進するためにはしっかりとした準備が必要であり、今冬はハードワークをしました」

 欧州に戻ってからは、新レギュレーションに合わせた今季のマシンに対応するため、シミュレーターでのトレーニングにも励んでいる。そこで得たフィーリングは「昨年のアブダビでのテスト(最終戦の後に行なわれたピレリのタイヤテスト)でのものに似ていました」と語り、13インチから18インチへのタイヤサイズ変更の際の感覚の違いについても、2020年にテストで経験済みだとして、自信を垣間見せた。

 これまでとは違ったものになるといわれている今季のF1について、「2022年は車の後ろの空気がクリーンになることから、オーバーテイクの機会が増えるとみられています。バトルが増えることは、我々だけでなく、レースを見る人たちにとっても非常に良いことだと思います」と好印象を抱き、新レギュレーションを歓迎しているようだ。
 
「昨季終盤戦の良い流れを新シーズンに持ち込みたい」とも語る角田。F1公式サイト『F1.com』からも「1年間の経験により、チームメイトのピエール・ガスリーとともに、新たなシーズンを成功させることができるはずである」と期待を寄せられており、そのパフォーマンスには多くの注目が集まることだろう。

 ちなみに注目ということでは、今季彼が使用する新たなヘルメットのデザインにも各国メディアは関心を示している。チームがSNSで紹介したものは、昨季よりメインカラーのオレンジが強調されており、白い部分が多くなったガスリーのものとの見分けがよりつきやすくなっているようだ。今季は国際映像で、このオレンジのヘルメットを長く見ることができるだろうか。

 アルファタウリは新車発表の翌日(2月15日)にはシェイクダウンを開始したようであり、SNSでは新ヘルメットを着用した両ドライバーの写真が公開されている。走行の様子は現時点で不明だが、23日から始まる1度目の合同テスト(バルセロナ)でその性能の程が明らかになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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