2月23日より、バルセロナのカタロニア・サーキットでF1の合同テストがスタートする。各チームが発表した新レギュレーションに対応した2022年型マシンが、その全貌を現わすこととなる。
【関連動画】アルファタウリが公開した2022年型マシン「AT03」の車体映像
いわゆる「フィルミングデー」としてすでに新車のシェイクダウンを済ませたチームはあるが、それは走行距離100キロ、特別なタイヤの着用という条件下でのものであり、この合同テストこそが真のポテンシャルを計る最初の機会ということで、大きな注目を集めることとなる。
アルファタウリはSNS等で今回の合同テストの走行順を発表。初日(23日)は角田裕毅が担当し、2日目(24日)はピエール・ガスリー、そして最終日(25日)は午前がガスリー、午後が角田という順番となっている。
昨季、トロロッソ時代を含めてチーム史上最高のポイントを獲得しながらも、目標であるチャンピオンシップ5位にはわずかに手が届かなったイタリア・ファエンツァのチームは、この新レギュレーションを味方につけてさらなる躍進を狙っている。ガスリーは「今季、目標を達成できれば、それは非常に素晴らしいことだ。それが可能かどうかを言うのは時期尚早ではあるが、最善を尽くし、車のポテンシャルを最大限に活用したい」と語っている(F1専門メディア『GPBLOG』より)。
各国メディアは、昨季アルピーヌに13ポイント差で5位の座を奪われたのは、32ポイントに止まった角田に原因があると指摘しているが、彼自身もそれを自覚しており、今季については「チームへの貢献」を大きな目標のひとつに挙げている。
これらの目標が可能かどうかは、合同テストである程度見えてくると思われるが、オランダのF1専門メディア『RN365』は今月、そして来月10~12日にバーレーンで行なわれる合同テストが、例年以上に重要なものになると主張するとともに、各チームが重視するポイントを指摘した。
昨季はバーレーンでの3日間だけだった合同テストは今回、2倍の6日間に増加した。しかし、2014年にはさらにその2倍の時間が与えられていたことを考えると、いかに現在のF1では調整の機会が少ないかが窺える。今季は何よりも新レギュレーションでの初年度であり、予算上限の引き下げもあるため、その中で効率良く新車の特性や修正すべき点を掴まなければならない。また、チームに多くのデータをもたらすことが求められるドライバーも、この少ない機会で新車に対するドライビングを確立する必要があるという。
チームとしては、開発中に見逃した点がないかどうかを確認することは重要だが、同時に他チームの動きを入念にチェックし、真似すべき点を見つけ出すこと、さらにそこから新たなアイデアを思いつくことは、シーズンでの動向を左右する大きなポイントとなる。しかし、各チームが開発時に取り入れた独自の部分が、この短いテスト期間で目に見える効果を示すかどうかは分からないと、同メディアは指摘する。
パワーユニットについては、昨季と大きな変更点はないものの、環境に配慮したE10燃料の導入によってエンジン出力が幾らか失われることになるため、この部分をいかにカバーするかにも注目が集まっている。新たなシャシー、タイヤ、ギアボックスとのパッケージによって、PUがどれだけの信頼性を示すかも、車のパフォーマンスの程を知る上では重要なポイントとなるという。
この一般への公開はない3日間のテストから、各チームはいかなる今季の展望を示すことになるのか。見る側も例年以上に気になるところである。
構成●THE DIGEST編集部
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いわゆる「フィルミングデー」としてすでに新車のシェイクダウンを済ませたチームはあるが、それは走行距離100キロ、特別なタイヤの着用という条件下でのものであり、この合同テストこそが真のポテンシャルを計る最初の機会ということで、大きな注目を集めることとなる。
アルファタウリはSNS等で今回の合同テストの走行順を発表。初日(23日)は角田裕毅が担当し、2日目(24日)はピエール・ガスリー、そして最終日(25日)は午前がガスリー、午後が角田という順番となっている。
昨季、トロロッソ時代を含めてチーム史上最高のポイントを獲得しながらも、目標であるチャンピオンシップ5位にはわずかに手が届かなったイタリア・ファエンツァのチームは、この新レギュレーションを味方につけてさらなる躍進を狙っている。ガスリーは「今季、目標を達成できれば、それは非常に素晴らしいことだ。それが可能かどうかを言うのは時期尚早ではあるが、最善を尽くし、車のポテンシャルを最大限に活用したい」と語っている(F1専門メディア『GPBLOG』より)。
各国メディアは、昨季アルピーヌに13ポイント差で5位の座を奪われたのは、32ポイントに止まった角田に原因があると指摘しているが、彼自身もそれを自覚しており、今季については「チームへの貢献」を大きな目標のひとつに挙げている。
これらの目標が可能かどうかは、合同テストである程度見えてくると思われるが、オランダのF1専門メディア『RN365』は今月、そして来月10~12日にバーレーンで行なわれる合同テストが、例年以上に重要なものになると主張するとともに、各チームが重視するポイントを指摘した。
昨季はバーレーンでの3日間だけだった合同テストは今回、2倍の6日間に増加した。しかし、2014年にはさらにその2倍の時間が与えられていたことを考えると、いかに現在のF1では調整の機会が少ないかが窺える。今季は何よりも新レギュレーションでの初年度であり、予算上限の引き下げもあるため、その中で効率良く新車の特性や修正すべき点を掴まなければならない。また、チームに多くのデータをもたらすことが求められるドライバーも、この少ない機会で新車に対するドライビングを確立する必要があるという。
チームとしては、開発中に見逃した点がないかどうかを確認することは重要だが、同時に他チームの動きを入念にチェックし、真似すべき点を見つけ出すこと、さらにそこから新たなアイデアを思いつくことは、シーズンでの動向を左右する大きなポイントとなる。しかし、各チームが開発時に取り入れた独自の部分が、この短いテスト期間で目に見える効果を示すかどうかは分からないと、同メディアは指摘する。
パワーユニットについては、昨季と大きな変更点はないものの、環境に配慮したE10燃料の導入によってエンジン出力が幾らか失われることになるため、この部分をいかにカバーするかにも注目が集まっている。新たなシャシー、タイヤ、ギアボックスとのパッケージによって、PUがどれだけの信頼性を示すかも、車のパフォーマンスの程を知る上では重要なポイントとなるという。
この一般への公開はない3日間のテストから、各チームはいかなる今季の展望を示すことになるのか。見る側も例年以上に気になるところである。
構成●THE DIGEST編集部
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