その点、アルファタウリで安定感と強さを示し続けているピエール・ガスリーについては、同メディアは「これ以上、彼がやらなければならないことはない」と高く評価するが、このフランス人が2019年に半年間だけ所属したチームに再昇格する上で障壁となるのは、「レッドブルの首脳陣が何らかの理由で彼の復帰に抵抗を示している」ことである。

　彼のチームメイトである角田裕毅については、「彼はもっと時間を与えられれば、チームの要求に完全に応えられるドライバーとなれるかもしれないが、現時点ではレッドブルにとって“希望”ではあっても“期待”をかけられる存在ではなく、１年後にタイトルを狙うチームに放り込むことに最適なドライバーには見えない」との判断が下されている。
  　続いて、2020年までのフェルスタッペンのチームメイトであり、今季からウィリアムズにシートを得たアレクサンダー・アルボンについては「2021年にレッドブルに継続して乗っていれば、ペレスよりも強力な存在となったかもしれない」と、同メディアもその実力は買っているが、調子の波がある点が彼を起用する点での大きなリスクであるとも指摘。今季はウィリアムズで、ラッセルが示したのと同じぐらいの差をニコラス・ラティフィに対してつけられるかを確認する必要があるという。

　同メディアは、当然ながらレッドブル・ジュニアチームにも目を向け、次のF１ドライバーとして常に名前が挙がるユーリ・ヴィップス、リアム・ローソンに加え、デニス・ハウガー、ユアン・ダルバラ（F２時代の角田のチームメイト）、さらには今季よりDAMSからF２に参戦する岩佐歩夢にも言及したが、先に触れた現役F１ドライバー以上に未知数であることは言うまでもない。

　ゆえに同メディアは、現時点ではフェルスタッペン以外の９人の候補には全て疑問符がつくと結論づけている。

構成●THE DIGEST編集部

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